「ニヤニヤ」で誰よりも輝いた、「上田ジャニーズ陸上部」諸星翔希という存在
一部では「モロ不憫」などと言われていたものの、そんなおいしいポジションがすでに確立されていた諸星は、この日もある意味、陰の主役だった。
上田が叱責するのは、なにかと「最年長だから」という理由で、諸星ばかり。ダッシュ連発で疲れ、膝に手をついては怒られ、「集合!」と言われて水を飲みながら歩いては怒られて、その都度、スタジオの雨上がり決死隊・宮迫博之や今田耕司は「ああ、また……」と肩を落としつつ、爆笑する。
そして、激しい滝行では、大声&真剣な顔で、こんな妙な宣言をしたのだった。
「上田くん! 上田くん! ニヤニヤしてすみませんでした! もうニヤニヤしません! 絶対に絶対にニヤニヤしません!」
これにはスタジオもみんな大爆笑で、ネット上にも「諸星くんめっちゃ面白いww」「諸星、おもろすぎて死にそう」「ニヤニヤしません! 面白い。諸星くん。最高!」などの声が続出。
そして、そんな諸星は最年長らしく合宿終了時にはみんなに声をかけ、上田に寄せ書きをプレゼントするというサプライズを行う。「うれしい。ありがとう。俺もなんかお返ししないと」と言うピュアな上田も可愛いし、寄せ書きにすら「ニヤニヤしません」と書く諸星のおかしさも素晴らしい。
思えば、このコーナーで諸星について初めて書いたのは、3年以上前のこと。当時から実はダンスも歌もうまく、『Rの法則』(Eテレ)ではコントなどで果敢に笑いを取っていた。その後、堂本光一の舞台『Endless SHOCK』に抜擢されると、最初は大きすぎる動きや表情などからファンにウザがられたものの、後に受け入れられ、愛されるようになるなど、3年間で大きな成長を遂げている。
さらに、この企画によって「ニヤニヤお笑い枠」として、とうとう世間に見つかってしまった諸星翔希。そのうち彼が『炎の体育会TV』スタジオパートに呼ばれる日も来るかも?
(田幸和歌子)