サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「婦人公論」のイイ男特集で読者の妄想爆発 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「婦人公論」9月13日号 日常に疲れた「婦人公論」読者を救う、若手俳優たちの妄想への受容力 2016/09/04 14:00 女性誌速攻レビュー婦人公論 「婦人公論」9月13日号(中央公論新社) 今号の「婦人公論」(中央公論新社)、いつもと趣が違います。特集は「いま、惹かれる男たち」。先に申し上げますと、断捨離も、ご近所トラブルも、義実家憎しも、婚外恋愛も、ニートな息子たちも登場しない、夢の世界です。冒頭には「旬の人」と題して、池松壮亮、神木隆之介、斎藤工のタイプの違う俳優が登場。ちょっぴり面倒臭い繊細美青年が好きな貴女には「僕は本当に満たされている人なんて、いないと思うんです。みんな孤独で、幸せそうな人も心に何かを抱えている」という池松がおすすめ。「趣味が多いからかもしれませんが、人と話すことが好きです」という神木は“息子よりも仲良くなりたい息子の友達”タイプ。そして「僕が色気を感じるのは、男女問わず、秘めたる何かを持っている人」と気だるげな表情で話す斎藤は、どストレートに性的な目で鑑賞……のっけから女の欲望のお品書き感が満載です! <トピックス> ◎特集 いま、惹かれる男たち ◎読者2487人の憧れの存在は? ◎綾野剛×妻夫木聡 お互いが家族みたいに大切で ■妄想だけが平等に与えられた権利 ということで今号の特集では、浮世の憂さはすべて忘れて、ただひたすら妄想の海に溺れましょう。この企画で一番の見どころはこちら、「読者2487人の憧れの存在は?」。おなじみ読者アンケートです。「いくつになっても、恋したい。相手が遠い存在であっても、毎日がパッと華やぐから」と、有名人との妄想を生きる活力に変えるたくましき女たちが、今一番“ときめく”相手とは。しかも回答年齢「15歳から102 歳まで」!! アンケートは「できることなら恋人になりたい」部門、「もしも彼が“私の子”だったら」部門、「秘密の妄想ストーリー 憧れのあの人と……」部門という3部構成になっております。恋人部門で40代に人気なのはSMAPをはじめとしたジャニーズ勢、EXILE一族、K‐POP。60歳以上からは好みにも個性が表れ、たとえば「高橋大輔 更年期障害で体調が悪いとき、大会の演技を見て感動。症状が治まりました」(63歳・無職)、「井上芳雄 井上さんが参加するユニット、StarSの曲を使って体操するグループを仲間とつくりました」(61歳・学習塾経営)など、青汁のような効果効能を発揮するものも。極め付きは「ディーン・フジオカ 男らしく、にやけていない。浮気ができないたちですね」(102歳・無職)……ディーン・フジオカに浮気報道が出ないことを祈るのみ。 123次のページ Amazon 婦人公論 2016年 9/13 号 [雑誌] 関連記事 「理解ある親」と思われたい症候群? 平野レミの「婦人公論」インタビューに滲み出る恐さ「婦人公論」が断捨離から離脱! 捨てない「収納」特集で見えた“ため込んだ人生”との向き合い方誰もが自分語りしたくなる……「婦人公論」100年の秘訣は女たちに与えてきた“ヒロイン感”「婦人公論」ひとり暮らし特集に響く、「モラハラ夫の呪縛」と「解放後」に苦しむ女たちの悲鳴「婦人公論」“夫とはやっていけない”特集は、行間にこそ真実が宿っている……