織田裕二、10月期『IQ246』に主演級勢揃い! 「日9」対決のフジは大爆死必至か?
織田裕二が主演する、10月期TBS「日曜劇場」(日曜午後9時~)の概要が明らかになった。タイトルは『IQ246~華麗なる事件簿~』で、ヒロインには土屋太鳳、準主役扱いでディーン・フジオカ、さらに中谷美紀など、豪華キャストが集結するという。
織田はやんごとなき貴族の落胤の末裔で、時の権力とは無関係に、 代々ありとあらゆる学問のみを探求してきた法門寺家の89代当主・法門寺沙羅駆(ほうもんじ・しゃらく)役。沙羅駆は“IQ246”という異能を持ち、世間にはびこる難事件を、膨大な知識と鮮やかな推理で解決してゆくという。
土屋は、沙羅駆を警護するために、警視庁から派遣された猪突猛進型の女刑事・和藤奏子(わとう・そうこ)役。ディーンは法門寺家に代々仕える当代の執事・賢正(けんせい)役、中谷は、沙羅駆の推理能力に魅了される風変わりな法医学専門医で監察医・森本朋美役を務める。
織田といえば、かつては『東京ラブストーリー』『踊る大捜査線』シリーズ(ともにフジテレビ系)などが大ヒットし、“高視聴率俳優”の名を欲しいままにしてきた。しかし、それはいずれも1990年代の話。近年ではめっきりドラマではお呼びがかからなくなり、地上波連ドラ主演は、2013年7月期『Oh,MyDad!!』(同)以来、3年3カ月ぶり。同ドラマは全話平均視聴率9.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と2ケタ割れの結果で、視聴者からは放送当時「もはや過去の人」といった声も上がっていた。織田は現在、不動産会社オープンハウスのCMで、犬の着ぐるみで、猫の着ぐるみの菜々緒と共演しているため、若い視聴者層には、俳優というより“着ぐるみタレント”のイメージが強いかもしれない。
そんな織田をTBSがドラマに起用するのは、07年4月期の「日曜劇場」枠の『冗談じゃない!』以来。主役級キャストを4人も集めて、視聴率対策は万全のようだ。特に15年後期のNHK連続テレビ小説『あさが来た』(波瑠主演)での薩摩藩士・五代友厚役で大ブレークしたディーンに至っては、民放連ドラへの出演は今年1月期『ダメな私に恋してください』(深田恭子主演)以来、まだ2度目とあって、再び“五代ロス”現象の恩恵にあずかれるかもしれない。
むろんドラマの視聴率はキャストだけではなく、脚本も重要な要素となるが、これだけの豪華メンバーを揃えれば、主要キャストが持つ潜在視聴率を足しただけでも、視聴率2ケタは固い。逆に、このメンバーで1ケタ台しか取れないようなら、主演の織田には大バッシングが吹き荒れることとなりそうだ。
一方、「日曜劇場」の裏番組であるフジテレビの日曜ドラマは、玉木宏が主演となるが、8月29日現在、タイトルすら決まっていない状況。発表済みの出演者は瀧本美織、高嶋政宏のみで、『IQ246』と比べると、キャスト的にはかなり見劣りする。今年4月期、3年ぶりに復活したフジの日曜ドラマだが、来期も苦戦を強いられそうな気配だ。
(森田英雄)