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またフジの犠牲に?

玉木宏、魔の「フジ日曜午後9時」で主演決定! 朝ドラ『あさが来た』新次郎人気の真価は?

2016/08/28 15:00
まだ千秋先輩の幻から逃れられない

 2015年後期のNHK連続テレビ小説『あさが来た』で、主人公・白岡あさ(波瑠)の夫・新次郎役を演じ、あらためて脚光を浴びた玉木宏が10月期にフジテレビ系連続ドラマ(タイトル未定/日曜午後9時~)で主演を務めることがわかった。

 玉木はキャリアの警察署長でありながら、ひょうひょうとした性格で、気になることがあると自ら街に出て事件を解決する遠山金志郎役。ヒロインは早く一人前になりたいと思いながら空回りする女性刑事・相川実里役の瀧本美織。そのほか、ノンキャリアで現場第一のベテラン刑事・南洋三役で髙嶋政宏の出演が決まっている。脚本は、『ビター・ブラッド』(14年/フジテレビ系)、『5→9~私に恋したお坊さん~』(15年/同)などを担当した小山正太氏のオリジナル作品だ。


 従来、玉木は“クールな二枚目”のイメージが定着していたため、視聴者の好き嫌いがハッキリ分かれる傾向があった。しかし、『あさが来た』の新次郎役では、道楽者で熱心ではないものの人柄はよく、商いに精を出す妻・あさを陰ながらサポートする役柄を演じ、人気沸騰。役の上で亡くなってからは、“新次郎ロス”の現象も起きた。

 また、14年10月から1年間放送された旅番組『玉木宏の秘境ふれあい紀行』(BS朝日)では、旅先で出会う人々とフレンドリーに接するなど、そのイメージも変わりつつある。

 玉木といえば、14年10月期の『きょうは会社休みます。』(日本テレビ系)では、彼氏いない歴=年齢のOL・花笑(綾瀬はるか)に、何かと言い寄るキザな男・朝尾役がピッタリとはまり、脇役として全話平均16.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同=全話平均)の高視聴率をアシストした。しかし、その直後の15年1月期に主演した『残念な夫。』(フジテレビ系)では7.7%(同)と大敗を喫しており、連ドラで主演を務めるのはそれ以来となる。

 玉木は10月5日(午後9時~)にオンエアされるスペシャルドラマ『巨悪は眠らせない 特捜検事の逆襲』(テレビ東京)でも東京地検特捜部の検事役で主演を務めることが決まっている。共演陣は仲代達矢、奥田瑛二、相武紗季、草笛光子、勝村政信、鈴木浩介、田村亮、田中健ら、テレ東としては超豪華メンバーだ。

 これまで、どうしても「脇で光るタイプ」だった玉木だが、今回の両ドラマで高視聴率を上げることができれば、“新次郎人気”は一過性のものではなく“ホンモノ”といえるかもしれない。その意味で、玉木の“主役”としての真価が問われる2作になりそうだ。ただ危惧されるのは、フジの「日9」枠のドラマは、爆死が続いているという点。果たして、どんな結果が待ち受けているだろうか?
(森田英雄)

最終更新:2016/08/28 15:00
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