まさにドッペルゲンガー! ロシア版ジム・キャリーに本人も「見たよ。素晴らしい」と笑顔
今、海外ネットで話題騒然となっている「ロシア版ジム・キャリー」。ロシアで撮影されたというジムのそっくりさんの写真が大手掲示板に貼られ、ドッペルゲンガーだと大騒ぎされているのだ。
事の始まりは7日。米大手掲示板サイト「Reddit」に、あるユーザーが「ロシア版ジム・キャリー」というタイトルでスレッドを立てた。キャリー(CarRRy)のRは鏡文字になっており、ロシアを意識するものとなっている。そして、このスレッドにはタイトルにウソ偽りない写真が貼られており、見る者を驚愕させた。ジム本人としか思えないほどよく似ている、ダサい男性が写っているからだ。
写真の男性はスポーツ刈りだが、長めの前髪を少し垂らすという変わったヘアスタイルをしている。映画『ジム・キャリーはMr.ダマー』(1994)でジムが演じたロイド・クリスマスに近いヘアスタイルだといえよう。ロイドのように歯も若干欠けているように見受けられる。また、男性が着ている服は欧米ではあまり見かけない独特なデザインで、ロシアの田舎スタイルといった雰囲気。しかし、男性の目、鼻、口の開き具合、表情、頬や額に寄ったしわ、すべてがジムにうり二つなのである。
スレッドは一瞬にして盛り上がり、現在までに4,900を超える「いいね(upvotes)」を集め、1,000を超えるコメントが書き込まれている。欧米のメディアも「ジム・キャリーのドッペルゲンガー」として伝え、見た者誰もが「ジムにそっくりすぎる……」と絶句した。
このように、いま海外サイトで大きな話題となっている「ロシア版ジム・キャリー」なのだが、ジム本人も、この写真を目にしたことを明かした。
米大手ゴシップ芸能サイト「TMZ」は、ロサンゼルス国際空港に現れたジムに、「ロシアに、あなたのドッペルゲンガーがいるようですが?」と突撃取材を試みた。上機嫌なジムは笑顔でうなずきながら、「見たよ、見たよ。素晴らしい男じゃないか」とコメント。数多くの個性的な役を演じてきたジムは、「ロシアなまりの英語は難しくて、まだ習得してないんだけどさ」と笑いながら言い、世間が騒いでいることをおもしろがった。
「ロシア版ジム・キャリー」がここまで話題になっているのは、本人に似ていること以外に理由がある。ハリウッドのセレブの「ロシア版そっくりさん」画像は、これまでにもネットで発掘されているのだが、揃いも揃って「残念」なものばかりだからだ。
ハリソン・フォードに激似の男性はボロボロのホームレス、ジャック・ニコルソンとロバート・ダウニー・Jrに激似の男性はそれぞれ公園らしき場所で泥酔してつぶれているダメ男だ。ブルース・ウィリス似の男性は、長イスに座るメタボ体形の疲れきった中年男。硬派な俳優ジェイソン・ステイサムに激似の男性は、迷彩服を着てキメ顔で肉の串刺しを食べている。デヴィッド・ドゥカヴニーにうり二つの男性は、ふくよかな女性と小屋の前で切なそうな表情でポーズを取っているし、女優ミラ・ジョヴォヴィッチのそっくりさんに至っては男である。ちなみにロシア版オバマ大統領なる写真も発掘されているが、仕事帰りに疲れきって電車に乗っているところを撮られたものらしく、なんともいえない哀愁が漂っている。
今年に入ってからも、Twitterに投稿された「ロシア版レオナルド・ディカプリオ」の写真が大きな話題になった。この男性の名はロマン・ブルトセフで、目元や口元だけでなく、立ち方などの雰囲気もレオナルドそっくり。しかし、丸々と太っており、オフシーズンのレオナルド以上にでっぷりしているため、これまた「残念なレオナルド」と呼ばれるようになった。ロマンは、その後、インスタグラムのアカウントを取得し、「彼女ができるように」と演劇の修業を始め、テレビコマーシャルにも出演。一躍人気者となり、「ロシアのハリウッドセレブそっくりさんの中で、唯一ハッピーになった人物」だと話題になった。
今回の「ロシア版ジム・キャリー」の身元がわかる可能性は低そうであるが、ネット上では、このちょっともっさりした男性を「ドッペルキャリー」として“愛すべき男”だと持ち上げている。昨年2月に自らの偽者がチェコの映画祭に堂々と登場するという騒動が起こった際にも、「めちゃくちゃおもしろい!」と寛大に受け止めていたジム。今後も、さまざまなセレブたちのロシア在住ドッペルゲンガーたちが発掘されることを、ぜひ期待したいものである。