芸能
出たら呪われる?

松嶋菜々子『吉良奈津子』大爆死連発で「商品価値下落」! “フジに潰された”第4の犠牲者へ?

2016/08/11 11:45

 “高視聴率女優”松嶋菜々子が予想をはるかに超える苦戦を強いられている。3年ぶりの連ドラ主演作『営業部長 吉良奈津子』(フジテレビ系/木曜午後10時~)の視聴率が低空飛行を続けているのだ。

 初回こそ、10.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、かろうじて2ケタ台をマークしたが、第2話では7.7%と急降下。第3話(8月4日)では上向くどころか、6.8%とさらに数字を下げてしまった。第3話までの平均は8.4%で、平均視聴率を2ケタ台に乗せるためには、今後かなりの高視聴率が必要になってくるが、現実は甘くはなさそうだ。


 『吉良奈津子』は広告代理店の売れっ子クリエイティブディレクターだった主人公・吉良奈津子(松嶋)が、40歳手前で結婚し、出産・育児休暇を経て、3年ぶりに職場復帰をするところから始まる。古巣ではなく、成績が悪い営業開発部の部長職に回されてしまうものの、仕事と家庭を両立させるべく奮闘する物語だ。

 松嶋自身はドラマ開始前、主人公像を「女性の社会進出、産後復帰、そして家庭と仕事の両立など、今の時代を生きる等身大の女性」と語り、「素敵な共演者の皆さまと、たくさんの方に共感していただけるような作品にしていきたい」と意気込んでいた。しかし、最大の敗因は、子育てをしながら仕事と家庭を両立している30~40代既婚女性の“共感”を得られていない点だろう。

 ネット上での視聴者の感想を見ると「広告代理店のバリバリのキャリアウーマンという時点で、親近感は湧かない」「3年の産休・育休を取れるのは大手企業だけ」「3年休んで、部長職で復帰というのは非現実的」といった調子で、「今の時代を生きる等身大の女性」とは大きな隔たりがあるようだ。

 まだ第3話を終えたばかりで、ここから先、巻き返す可能性は残されているが、主演ドラマで6.7%台を出した時点で、松嶋の女優としての商品価値は落ちかかっている。フジといえば、4月期、“高視聴率俳優”だったはずの福山雅治主演『ラヴソング』が平均8.5%と大爆死し、月9史上ワースト視聴率を更新。福山の株は大暴落した。

 昨年10月期には、篠原涼子が主演した『オトナ女子』が平均8.7%、西島秀俊主演の『無痛~診える眼~』が平均7.9%と極度の不振に終わっている。大物俳優・女優を次から次へと潰していくフジ。今度は松嶋が、4人目の犠牲者になりそうだ。連ドラの場合、いくら主役に一定の潜在視聴率があっても、脚本やキャスティングが視聴者の意に沿わなければ、ソッポを向かれてしまうもの。しかしそれ以上に、現在フジという局自体が、視聴者から敬遠されているのかもしれない。

 一度落ちた視聴率を回復させるのは容易ではない。この先『吉良奈津子』は、初回並みの視聴率に戻すことができるのだろうか? 巻き返しに期待したい。
(森田英雄)

最終更新:2016/08/11 11:45
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