『とと姉ちゃん』常子と花山の和解も……「朝ドラ史上、最も厚かましいヒロイン」の批判噴出!
ニッポンのお茶の間をわかし続ける国民的番組“朝ドラ”――そのあらすじと視聴者からの反響を、サイゾーウーマンが週2回(火・金曜日)お届けします!
『とと姉ちゃん』(NHK 総合/月~土、午前8時) 幼くして父を亡くした小橋常子(高畑充希)が、「父(とと)」の代わりとして、母と妹2人を守りながら、怒涛の戦前・戦後をたくましく生き抜いていく物語。総合誌「暮しの手帖」の創業者たちの軌跡をモチーフにしている。
■8月3日(水)/105話~8月5日(金)/107話
会社存続のために、雑誌「あなたの暮し」に広告を載せ続けるか。それとも女性読者の役に立つ雑誌を作るという「あなたの暮し」の原点に戻るか。
105話で常子は迷った末、広告を載せない決断を下す。広告主である料理教室の社長から「最初から女社長の会社に期待などしていなかった」と罵倒されても毅然と振る舞い、会社が倒産した場合も考えて社員の就職先まで見つけてくる。だがそんな常子に対し、相変わらず視聴者の反応はいまひとつ。「単に広告を断るだけじゃなくて、広告主に改善策の1つでも提案しろ」「どうして広告主に対して、『全面協力』か『決裂』の2択しかないの?」などの意見が目立った。
一方、この回では、常子の元上司・谷誠治(山口智充)と、小橋家の三女・美子(杉咲花)が闇市の居酒屋で話し合う場面にも注目が集まる。この2人、数年前に味の素「クックドゥ」のテレビCMで親子役として共演し、回鍋肉をおいしそうに食べるシーンが人気を博した。そのイメージが視聴者にも強く残っていたのか、「また2人で回鍋肉を食べて!」「美子に“私のお父さんになってください”とか言ってほしい」などネット上では大いに盛り上がった。
谷と美子が話し合っていたのは、花山(唐沢寿明)に戻ってきてもらうにはどうすればいいか、ということ。そして、2人は花山宅を訪れて説得。花山はすぐには首を縦に振らなかったものの、106話で常子と直接意見をぶつけ合い和解する。だが、素直に謝らなかった常子には、視聴者からの批難が集中。「まずは勝手に広告を載せたことを謝罪しろ」「朝ドラ史上、最も厚かましいヒロイン」など辛辣な意見が続々上がり、ついには「“私は折れません”と言った直後に“申し訳ありません”って……。常子の言動は理解不能」とお手上げ状態の人まで出る始末。一方、復帰した花山には好意的な意見が多く、107話でホットケーキ特集の制作を指揮すると「やっぱり花山さんがいないと」「撮影から熱意が伝わってくる」などと、ネット上に称賛の声が多数上がった。
花山の登場とともに視聴率がアップした『とと姉ちゃん』。編集長が復帰して再び上昇気流に乗るのか? 常子が視聴者に受け入れられる日は来るのか? 「あなたの暮し」出版社の再出発を、視聴者は見守っているようだ。