「電気屋の店頭販売営業」「海外ロケ要員」……ひっそり消えた、一発屋タレントの意外な姿
浮き沈み激しい芸能界。人気を保ち続けるタレントもいれば、“賞味期限”がすぐ切れてしまう人もいる。それでは、後者の彼らは、現在何を生計の糧としているのだろうか? 意外な転身先を追った。
まずは、黒いボンデージ衣装と「にしおかぁ~っ、すみこだよぉ~」というフレーズで一世を風靡した女芸人・にしおかすみこ。テレビではすっかり見かけないが、今どうしているのか?
「立派なマラソンランナーで、全国各地の大会を走っています。去年10月、石川県で行われた『第4回 能登半島すずウルトラマラソン 』では102㎞の長距離を10時間08分で完走し、 女子の部2位。また今年3月には、埼玉県・羽生市で行われた『第33回 藍のまち 羽生さわやかマラソン大会』でハーフ20kmを1時間31分でこれまた完走、女子40歳代の部で優勝を果たしています。趣味だったマラソンを何らかのかたちでビジネスにしているのでしょう」(芸能記者)
芸人・にしおかすみことしても、全国のビックカメラやヨドバシカメラの店頭販売の営業にも顔を出しているとのことだが、彼女を見た者がSNSに投稿した「元気のいい美人さん」という言葉が、芸人としての限界を象徴しているといえよう。
続いてはベレー帽と口ひげ、そしてゆっくりした口調が特徴的だった、戦場カメラマン・渡部陽一。彼もまた見かけない気がするが……。
「意外と手広くやってますよ。『テレビでアラビア語』(Eテレ)のパーソナリティに、平日お昼の旅番組『昼めし旅~あなたのご飯見せてください!~』(テレビ東京)のナレーター、さらには夕方のニュースショー『Nスタ』(TBS系)のコメンテーターなど仕事はあるようです」(同)
『Nスタ』では、世界の紛争地域を取材・撮影してきた見地から、何か含蓄のあるコメントを期待したいところだが、
「番組内で取り扱う情報は戦争のことばかりではありませんから、ごく普通のコメンテーターが言いそうなことを、いつものベレー帽をかぶりながら神妙に言ってます。例えば、糖尿病予防に効果があるというチョコレートを食べて『味は濃いです。いい味です』と感想を述べたり、山形で栽培されている大人気ブランドのニラを紹介するVTRが流れた後は、『ニラは市場が日本だけではなく、中国や東南アジアもあるので、かなり希望が見える野菜です』と語るなど、もはや自分の本職を忘れたかのように、普通に“コメンテーター”をしています」(同)
続いては、矢口真里と結婚し、その後の矢口の不貞行為により離婚した元旦那の中村昌也。破局後は、それなりにテレビを沸かせていたが、復帰した元妻が深夜番組などで露出を増やしているのと反比例するかのように、彼の姿は見かけなくなってしまった。
「もともと俳優ということでデビューしていますが、特別演技に光るものがあるわけでもない。かといってトークに長けているわけでもない。ただ、そこそこイケメンで、しかもスケジュールが空いているので長期ロケにはもってこいなんです。何かこちらで用意したネタにリアクションしてもらえればいいわけですから。海外ロケを必要とする番組には、意外と名前が挙がりますよ。ギャラも安いですしね」(芸能プロ関係者)
さて、最後はそんな中村の親友だというタレントだ。
「山田親太朗です。モデルで小栗旬の妻でもある山田優の弟ですよ。矢口と中村との出会いはもともと、矢口から飲みの誘いを受けていた山田が、『1人で出向くのは寂しい』と、友達の中村を誘ったことがきっかけ。つまり山田は矢口との出会いをお膳立てしたキューピッドなんです」(制作スタッフ)
そのエピソードは今となっては笑い話にもできないが、山田自身が置かれている状況も、数年前と比べるとかなり“寒い”。
「島田紳助氏が司会を務めていた『クイズ!ヘキサゴンII』(フジテレビ系)での天然解答ぶりが大ウケし、番組内で『サーターアンダギー』というボーカルユニットも結成。しかし番組が終わるとユニットも解散、山田も過去の人となってしまいました」(同)
では今、彼は何をしているのかというと「最近、HighsidE(ハイサイド)という4人組のロックバンドを結成して活動してるみたいですよ。バンドのときはShintaroと名乗るみたいです」(同)と、相変わらず元気に活動しているとのことだ。
時が変わればポジションも変わる。今後の彼らもさることながら、例えばGENKINGやIVANといったおネェ系タレント全般、おかずクラブやあばれる君といったお笑い系の一発屋予備軍の数年後を楽しみに待とう。
(後藤港)