『めざましテレビ』、赤西仁密着取材でタブー解禁? ジャニーズとマスコミ自主規制の歪み
「“干された”と言われがちですが、実際は圧力ということはなく、各媒体が自主規制を敷いているだけ。視聴率の欲しいフジは中国で圧倒的な支持を得る赤西が話題になると踏んだのかもしれません」
ジャニーズのご機嫌よりも、タブーよりも、視聴率! メディアの本質を見事ついているが、“圧力はない”というのは間違いだ。安倍政権のメディア統制を見てもわかるように、奴らは自分の手を汚すような露骨な“圧力”なんてかけてこない。周囲からじわりじわりとメッセージを投げ、時にはご褒美と嫌がらせという絶妙なバランスでメディアを懐柔させ、自らの影響力を見せつけ、メディアを自主規制させる。それを批判されるや「圧力なんてかけたことはない」と嘯くのだ。
もちろん「週女」も、それはわかった上でのことだろう。メディアの赤西解禁について、こう否定的なコメントを掲載している。
「これで各局が規制解禁、起用に動くとまでは思えません……」
能年玲奈の改名騒動にSMAP解散騒動、そして赤西の事務所追放と、タレントと事務所の歪みから人権を無視したとも思える状態が生じるのは、日本の7不思議の1つかもしれない。
そしてバーニング御用達雑誌として、これまでも中山美穂のスキャンダルを“美談”に作り替えてきた実績を持つ「セブン」が、今週も不可解な中山ネタを報じている。
夫・辻仁成とも別れ、恋人・渋谷慶一郎とも別れた中山だが、恋多き女・中山が“おひとりさま”でいるわけがない。そんな思わせぶりなタイトルのこの記事。しかしスワッ! 中山に新恋人出現! では、全然ない。
記事は冒頭、中年女性が若い男性を自分好みに調教するという山田詠美の小説『賢者の愛』(中央公論新社)の紹介から入る。中山がWOWOWで放映されるドラマ『賢者の愛』の主演をしているからだ。
なんだ、よくあるドラマの宣伝か。しかしそう思うのは間違いだ。記事にはタイトルにあるように中山に“寄り添う”人間が登場する。それはなんと、美穂の妹の中山忍。
忍はかつて美穂の妹ということで注目を浴びた時期もあったが、現在は2時間ドラマとかのチョイ役で鳴かず飛ばず。そんな忍は姉に寄り添い、東京での生活を“お母さん代わり”として支えていると記事にはある。だから“おひとりさまではいられない”って、凄いな。
「東スポ」ばりのタイトルだが、美穂のドラマ宣伝にかこつけて、ついでに妹の宣伝をしようとしているのか。
大変だな。御用達雑誌も。