カルチャー
NPO法人E-BeC理事長・真水美佳さんインタビュー

乳がんサバイバーは元気な人が多い 手術後のQOLを向上させる「乳房再建」とは?

2016/07/14 15:00

■後回しにせず、自分自身の体をまず大事に

 乳がんは予後がよく、決してこわい病気ではない。漠然とした恐怖が拭えれば、検診も前向きに考えられるのではないか。

「私の周りでも、再建のことを知って『だったら検診に行こうかな』という人がいます。ただ、日本人の胸はマンモグラフィに合わないかもしれないという懸念は、以前から指摘されています。日本人は“デンスブレスト”といって、乳腺の密度が高い傾向にあります」

 乳腺密度が高いと、プリッとした硬めのバスト、低いとふわふわで柔らかいバストになる。

「乳腺密度が高い場合、マンモグラフィでは、がんが見つかりにくいんです。20~30代でも、身近な親族に乳がん、卵巣がん経験者などがいる方は検診を受けていいと思いますが、その場合、若い女性はそもそも乳腺の密度が高めなので、マンモでは見つかりにくいということを意識して、健診のときは超音波も併用してください。検診料がプラスになりますが、放っておくと発見された後のQOLは下がるばかりだし、いくら予後がいい病気といっても、生命にも関わります。仕事、プライベート、人によっては育児や介護で、どうしても自分の体のことが後回しになる年代ですが、自分自身をまず大事にしてください」
(三浦ゆえ)

NPO法人E-BeC

最終更新:2016/07/14 15:00
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