ラブホテル清掃員が明かすコワーい話「“4”の部屋はアレが出る! 」
Photo by haru__q from Flickr
ラブホテルの清掃員をしている大塚が体験した&同僚から聞いたコワーい「ラブホ怪談」をご紹介します。
【第1話】「4」のつく部屋
はじめまして、大塚と申します。
ラブホテル、テレビ局、コンサートホール、遊園地、テーマパーク……これらの共通点は「(幽霊が)出る」といううわさが絶えないことですね。一説には「生前に興味があった場所に霊が集まるから」だそうですが、清掃スタッフにとってはありがたくないお話です。当ホテルにもいくつかありますが、4階の霊は古株(?)らしく、体験談も多いです。
まず、誰も使っていないのに勝手にエレベーターが動いて4 階で止まり、ドアが開きます。で、勝手にドアが閉まって1階まで降りてきます。これがけっこうな頻度であります。
とはいえ、ふだん大塚たちはお部屋でお掃除をしているか、従業員控室にいるかなので、ほとんど気づきません。でも、フロントの美魔女・タナカさんはモニターで目の当たりにしてしまいます。
「また見ちゃったあ。コワイ!」
昨日もタナカさんは手首に巻いた魔除けのパワーストーンを撫でながら、ぼやいていました。特にナニがあるというわけではないのですが、「すんごくコワイ」そうです。
また、夜中の1時に「部屋がうるさいから替えてほしい」と4階のお部屋のお客様からお電話があることもしばしばです。女性の泣いているような声がするのだそうです。確認しましたが、隣室のエッチの声ではないようです。他にお部屋が空いていれば問題ないのですが、週末は混むので対応できないこともあり、そうなると大変です。怒ってお帰りになるお客様もいらっしゃるからです。
「まあ先週のお客様は幽霊とは思っていらっしゃらなかったようで、よかった。単純に隣がうるさいだけと思ってたみたい」とタナカさん。真相は知らないほうがいいかもですね。
「そうそう、だいぶ前だけど、『窓の外にオンナの顔が!』って電話で言われて、慌てて見に行ったんだけど……。見えたよ、4階の窓の外に。サダ○みたいのが。もちろん超怖かったけど、お客さんと一緒に怖がるのもアレかな? と思って、『さあ……私には見えませんけど、お気にさわるようでしたら3階が一室あいております』ってご案内しといたわ」
まさにフロントの鑑です……ていうか真剣にお祓いを考えたいのですが、言い出せずにおります。
大塚(おおつか)
都内某所のラブホで働く現役清掃員。R-ZONEと月刊誌「週刊実話ザ・タブー」(日本ジャーナル出版)で清掃員の日常を連載中。