一体なぜ……完売したはずのリアーナのコンサートが空席まつり!?
英大手タブロイド紙「Metro」は現地時間7月3日、リアーナのコンサートが半分空席だったのは、チケットを高値で転売して儲けるダフ屋の仕業だと報道。ダフ屋がチケットを買い占め、高値で売りに出したところ、良い席は売れたが、ステージから遠い席は売れ残ってしまったため、半分空席になったのだと伝えた。同紙は、ダフ屋問題を積極的に取り上げており、“ロンドンのブロードウェイ”と呼ばれる「ウエスト・エンド」で公演中の舞台『Harry Potter and the Cursed Child』のチケットをダフ屋が買い占め、チケット転売サイトで2,000ポンド(約26万円)で売りに出したことも報道。この公演は、映画『ハリー・ポッター』シリーズで女優エマ・ワトソンが演じたハーマイオニー役に黒人女優がキャスティングされたことから大きな話題になっており、ダフ屋も強気に出たと見られる。しかし、あまりにも高値だったため買い手がつかず、その結果、公演は空席だらけになってしまった。
アメリカでもダフ屋は問題となっている。6月3日に他界したモハメド・アリの葬儀に参列するチケットは無料で配布されたのだが、これを100ドル(約1万円)以上で売るダフ屋が大勢現れ、「コンサートならまだしも、葬儀で金儲けするとは……」と物議を醸した。
「Metro」の取材を受けたイギリスの人気バンド「マムフォード・アンド・サンズ」のマネジャーは、「我々は1人でも多くのファンに来てもらえるように、チケットの値段を少しでも下げようと必死に努力している」「だから、ソールドアウトのショーが空席ばかりだと、本当にがっかりする。ダフ屋がチケット転売サイトで儲けようとチケットを買い占め、高値で売りつけることには本当に怒りを覚える」とコメントしている。
ダフ屋のチケット買い占め被害に遭ったリアーナだが、このことについて激怒しているという報道は流れてこない。実は、この公演の後、復縁がウワサされている歌手ドレイクが、コンサートにゲスト出演するために合流し、2人の時間を満喫したからだ。6月29日にマンチェスターで開催されたコンサートでは、雨の中で開場待ちするファンのために、リアーナが大量のタオルとピザを差し入れるという粋な行動に出て、大感激されていた。
まだまだリアーナのツアーは続くが、7月4日に開催されたストックホルムのコンサートは満員に近く、かなり盛り上がったようだ。ちなみに、ビヨンセも問題のウェンブリー・スタジアムで、2日に『The Formation World Tour』コンサートを行ったが、こちらはほぼ満席だった様子。ビヨンセなら高値でも購入したいというファンが大勢いるということなのだろうか。