まさに「筋肉鉄仮面」！　20代のフェイスラインを持つ“顔ダンス”開発者に聞く美容人生

　今現在はまったくこけし感のないセレブ顔なのに、コンプレックスがきっかけで美容人生が始まっていたとは！ しかも「思春期からニキビに悩まされて……」との発言に「本当ですか!?」と激しく食いつく私とJ子。美の迷い子コンビもニキビで性格が鬱屈したのだ。「カード地獄」や「ダメ男地獄」等、同じ地獄を経験した者同士の間には、強烈な仲間意識が生まれるものである。「ニキビ地獄」の経験者同士ということで、グッと我々の距離が縮まった。「男運が悪いのも、ニキビのせいにしてましたねー」と過去の恋愛を教えてくれるほどに！

「モーションをかけてきた男がいたので、酔った勢いで告白したんですよ。それなのに『恋人がいる』と写真を見せられて、ふられてしまって……。その時も『絶対にニキビのせいだ！』って（笑）。でもその男は、写真の女とは別の新入社員の子とつきあい始めて……」

　そんなおきゃんママさんの告白に「マジ最低！」「ニキビ悪化の原因になりそうな男！」と、ニキビの絆で結ばれた我々から熱いdisが湧き出した。しかし、現在はツルピカ肌のおきゃんママさん。「どうやってニキビは治ったのですか？」と聞いてみると、「サロンに来てくださっている方々には言いづらいことなんですけど……」との前置きで、「結婚したら直ったんです☆」と大人の笑顔で答えてくださった。旦那さんは、頼りになる年上だそうです。「ふられた男とつきあっても治らなかったと思う！」とニキビチーム。美肌になったことが正義だよね☆

■転機となったのは「私の笑顔って、可愛い」

　結婚して、お子さんも育て、30代になってからまた働きだしたおきゃんママさんは、ある日ご自身の写真に衝撃を受けることになる。「何この、老けた顔は！」と。それまで「自分には笑顔は似合わない」と思い込んでいたけれど、一念発起。「仕事で会う方々に笑顔で接するように心がけたんです」とのこと。

「ある時、自分の笑った顔を見て『私の笑顔って、可愛い！』と普通に思えて、それが自信になったんですよ」

　表情筋の重要性を説く名著『顔ダンス』の原点とも言えるお話だ。そして自信をつけたおきゃんママさんは、ネット上で花開く。某口コミサイトにて、「化粧品を片っ端から試して化粧品のレビューを書くように」なって、おきゃんママさんの歯に衣着せぬレビューはまたたく間に有名に。「カリスマ口コミニスト」との称号を手にする。口コミニスト……何て口にしたくなる言葉☆ 若者主体であるネットの世界から、華麗にデビューなさったのも痛快だわ！

「やりたいことをしてきただけなんですよ」（おきゃんママ）←成功者が言ってこそ輝く言葉