『とと姉ちゃん』及川光博演じる、五反田一郎のキザなセリフに女性視聴者悶絶!!
『とと姉ちゃん』(NHK 総合/月~土、午前8時) 幼くして父を亡くした小橋常子(高畑充希)が、「父(とと)」の代わりとして、母と妹2人を守りながら、怒涛の戦前・戦後をたくましく生き抜いていく物語。総合誌「暮しの手帖」の創業者たちの軌跡をモチーフにしている。
■6/29(水)~7/1(金)
13週目に入り、なおも視聴率20%超をキープしている『とと姉ちゃん』。12週目の後半に太平洋戦争が始まり、今週は一気に戦時ムードとなった。
ネット上の意見も、戦時中の表現に関するものが多く見られる。この時代が舞台の朝ドラには付きものとはわかっていても、「つらくて見ていられない」「早く戦後になって」といった感想が多数上がり、 一方、戦時下の生活や人々の描き方に対し、「描写があまい・軽い」「真実味が薄くて展開が不自然」といった、脚本や演出に対する違和感を指摘する意見も飛び交った。
そんな中、2人の人物が話題を集めた。
1人は、有薗芳記演じる、隣組の組長・三宅光政。「非国民」「不謹慎」と小橋家を目の敵にする、いわば憎まれ役だが、「息子を兵隊に取られて人が変わった」という設定も付されている。ある意味、このドラマにおける「戦争の理不尽さ」を集約させられたとも思える役回りだ。「組長ムカつく!」「結局非情になりきれない、本来は優しい人」と両面の声が上がったことは、制作側の意図どおりなのかもしれない。
もう1人は、及川光博演じる常子の会社先輩・五反田一郎だ。登場当初からセクハラまがいの言動を常子に投げかけるキザ男にもかかわらず、世間の好感度は圧倒的に高い。五反田に赤紙が来たことよりも、妻子がいたことの方に衝撃を受けた視聴者が多かったよう。「僕のような年寄りにも……」というセリフには「何歳の設定?」と疑問の声が上がり、出征前に常子の処遇まで整えるかっこよさに心打たれる女性視聴者が続出。そして、「泣きたいなら僕の胸を貸そうか?」と常子に告げるシーンには、「貸して! 貸して!」の嵐。Twitterでは、早くも(?)「五反田ロス」のハッシュタグが飛び交っているが、心配御無用、五反田ミッチーの出番はまだありそうだ。
金曜日は、かつて常子のピンチを救った少女・ お竜(志田未来)が再登場。この先も、常子とさまざまな人たちとの再会が待っているであろう、終戦後の展開に期待が寄せられている。