【連載】おおしまりえの婚活スポットリアル調査8

某芸人もゴールインしたウワサの婚活バスツアーに参加 そこにイイ男はいるのか?

2016/06/26 15:00
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朝8時20分、東京駅前からバスに乗り、ツアースタート!

 バス婚活は出会える。そう認識したのは、あるテレビ番組でした。そこでは某芸人がリアルにバスツアー婚活に参加。なんと数カ月後、本当にそこでマッチングした女性と結婚してしまったのです。

 当時食い入るようにテレビを見ていた筆者は「絶対行く!!!」と決意してから、はや数年……。ついに参加してきました。今日は、そんなバス婚活で出会えるのか否か、悲しくもリアルな現実をご紹介します。

■バスツアー婚活は朝の苦手な人には不向き

 朝の8時20分。東京駅に独女が1人降り立ちます。今回参加したのは、芸人さんが結婚したツアーと同じ「ハ○ネスツアー」主催の婚活バスツアーです。参加費が1万2,800円と高額なのがサイフと心を苦しめますが、これも人生への投資。「えいやー」と申し込みをして、気合十分に臨みます。

 婚活バスツアーは、いくつかの会社が行っていますが、基本参加費は高めで(8,000~1万5,000円ほど)、朝は早め。それだけで男女どちらも本気の人が多そうで、期待がムクムクと高まります。ほとんどが1人参加のようで、受付を待つ列は、ほぼ無言。この気まずさを乗り越えて、まずは指示された窓際の席に着席します。


 今回のツアー内容は、山梨を食べ尽くす旅。信州ワインに信玄餅、ほうとうなどを食べながら、1日かけて山梨ツアーを楽しみます。って、ツアーを楽しんでいる場合じゃありません! メンズです、メンズ! ということで気合を入れて、まずは隣の人と会話を始めますが…「アーどもー」と、いきなり内向的さんキター!

 いやいや落ち着け私よ。婚活に来る人のほとんどがシャイなのはわかっていたこと。この内向的具合も想定の範囲内……ということでプロフィールシートを交換して会話を進めていきます。

 彼の職業は製造業ということで、いわゆる体が資本の仕事のようです。通常の婚活パーティーでは主に、オフィスワーカー系男性が多いのですが、今回のような土日開催のイベントとなると、客層も異なってくるようです。

■参加者は内向的な男子ばかりが勢揃い

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レストランで太鼓ショーを見ながらお食事

 参加男性の分析を行う前に、まずは婚活バスツアーがどういった仕組みで行われるかをご説明します。


 通常の日帰りバスツアーに婚活パーティー要素が加わった、このイベント。女性が窓際に座り、男性が通路側に着席。添乗員さんの指示で、グルグルと席移動を行います。バスツアーという特性上、走行中の席移動はできないため、主にはパーキングエリアに止まって、数回、席移動を繰り返します。その間、1回当たりのマッチングタイムは約5分。一方、バス走行中に隣同士になった人とのマッチングタイムは約20分。かなりマッチングタイムに差が出るのがこのイベントの特徴です。

 そのかわり、食事、観光中はフリータイムで、気になる人と回ることができるので、「この人ともっと話したかったのに、時間が足りなかった」なんてことにはなりません。むしろ「ああ、そろそろ1人になりたい……」と思うことの方が多いです。

 なぜそんなふうに思ってしまったのかというと、もちろん1日ツアーだからというのもありますが、一番の原因は参加者に偏りがあったからです。

 今回の参加者層をザックリご説明すると、主に理系男子が6割(内向的)、肉体系男子が3割(男性ばかりの職場で内向的)、その他2割(真面目な社会人で内向的)という感じで、つまるところ内向的な男子ばかりが勢揃い。

 そうして最初に隣になった肉体系男子の話に戻るのですが、趣味や仕事、好きな食べ物など色々ボールを投げてみるものの、なかなかヒットを当てることができない。ああ、多分酒が入っていないからか! とひとまず自己完結させますが、その後ワイナリーで少しお酒を入れた後も、多くの男性との会話が、なかなか苦戦する状況が続きます。

■知らない女子同士で女子旅モードに

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信玄餅の包装体験をしました

 会話をなんとか回しながらのツアーでしたが、ハッキリいって、ツアー自体はめちゃくちゃ楽しかったです。食事はまあまあでしたが、ワインを試飲し放題だし、信玄餅をお土産にもらったりと、ツアーは満喫。気付けば知らない女子同士で会話を弾ませ、なんだか女子旅モードになっていました。

 「イカン! イカン! しっかり婚活せねば」と思い、男性へと目を向け、ひとまずマッチングしてもよさそうな男性をチェック。比較的会話がスムーズに進んだ理系男子を3名ほどチョイスして、中間アプローチタイムにサインを送ります(ここは通常のシステムと同じです)。

 そのうち1名の男性からメッセージが返ってきましたが……そのメッセージが強烈です。

「LINEください××××(アドレス)」

 なんと直球なのでしょう。さすが理系男子! 合理的! 私的には「ツアーの終盤、話しましょうね」くらいのノリで送ったアプローチでしたが、彼としては、もうカップリングできたと思われてしまったようです。「うーん…ちょっと違う……いや、だいぶ違う」と首をかしげながら、男性とではなく、知り合った女子たちと連絡先を交換して、バスツアー婚活からは撤退したのでした。

【良かった点】
・ツアー自体は楽しい! 友達と行くと、出会いがダメでも、いい思い出になるかも
・朝からなので、くたびれるものの、解散は夕方のため1日無駄にした感は少ない
・参加者の層に偏りはあったもののカップル成立数は通常のパーティーよりも多かった

【悪かった点】
・値段はやっぱり高い
・遅刻すると、もれなく恥をかくため、朝が苦手な人は要注意
・今回だけかもしれませんが、内向的な男性が多かったので、アクティブさを求める方には不向き

おおしまりえ
雑食系恋愛ジャーナリスト・イラストレーター。10代より水商売やプロ雀士など人気商売に身を投じ、延べ1万人の男性を接客。鋭い観察眼と、男女のコミュニケーションの違いを研究し、恋愛コラムを執筆中。ブログ

最終更新:2019/05/17 19:32
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参加費が高ければいいってものでもないみたい