門柱と車に挟まれ死亡したアントン・イェルチン、愛車がリコール対象車だった!
このモデルには「Eシフト・トランスミッション」という最新の変速機能が搭載されているのだが、この「Eシフト」に不具合があり、「パーキング、ニュートラル、ドライブ、リバースへギアを入れても、しっかり入ったという感触が得られず、入れたと思っていたシフトとは異なるシフトにギアが入る」という事案が多発しているよう。「運転手がギアをパーキングの位置に入れたつもりでも、実際にはニュートラルに入っており、降車した後に車が動き出す」という事故で、これまでに40人を超える負傷者が出ているとのこと。製造元の米フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)社は、先月14日に、15年モデルのジープ・グランドチェロキーに、リコールをかけていたと伝えた。
その後、「TMZ」は関係者の「リコールの通知を出したのは先月14日だが、ディーラーで修理作業を始めたのは先週に入ってから。8月までに全てのディーラーで修理作業を行う予定だった」という情報を紹介。「修理作業は、運転席のドアが開くと、自動的にギアがパーキングに入るというソフトウェアをインストールする、というもの」だと伝えた。FCA社がリコール作業に手間取っていたため、アントンは亡くなった可能性が高いと報じたのだ。
この報道に、全米は再びショックを受け、「TMZ」のコメント欄には、「私のジープにもリコールがかけられているけど、パーツがないから修理できないって言われてる。最悪だわ」「私の1995年モデルのジープは30万マイル走ってるけど問題ないわ」「人類はこうやって最新テクノロジーに殺されていくんだ」「もっと早くリコールして、修理してたら、アントンは死ななかった」といった意見が多数書き込まれている。「TMZ」は、今後、アントンの遺族がFCA社を相手取り訴訟を起こすのは間違いない、集団訴訟も起こるだろうとも伝えている。
将来を嘱望されていたのに、痛ましい事故でこの世を去ってしまったアントン。このような悲劇的な事故が二度と起こらないようにと願わずにはいられない。