門柱と車に挟まれ死亡したアントン・イェルチン、愛車がリコール対象車だった!
映画『スター・トレック』(2009年)のチェコフ役で知られる、俳優のアントン・イェルチン。生後半年で、両親と共にロシアからアメリカに難民移住し、9歳でインディペンデント映画に出演した。テレビドラマで活躍した後、20歳で出演したJ.J.エイブラムス監督の『スター・トレック』のチェコフ役、マックG監督の『ターミネーター4』(同)のカイル役で大ブレーク。「美少年子役から、繊細な演技ができる美青年へと大成長した」と大絶賛され、ハリウッドを背負って立つ俳優になるだろうと期待されていた。
俳優業のほかに、音楽も大好きで「The Hammerheads」というパンクバンドで活動していたことも。特に日本のバンドが大好きで、インタビューでは「日本でライブしてみたいな」「ボクは日本のバンドが大好きなんだ。日本には、強く惹かれるなにかを感じるんだよ」と発言。堀北真希主演の映画『誰かが私にキスをした』(10年)に出演したり、スタジオジブリのアニメ映画『コクリコ坂から』英語版で風間俊の声を担当したりと、大の親日家でもあった。
6月19日、そんなアントンが「事故死した」と米メディアが一斉に報道した。リハーサルの待ち合わせ場所に現れないことを不審に思った友人たちが、19日午前1時頃に彼の自宅を訪ねたところ、郵便受けを備えたレンガ門柱と、愛車の間に挟まれ亡くなっているのを発見。車はエンジンがかかったままで、ギア位置はニュートラルに入っていたという。
警察は、緩やかな傾斜のある私道で、なんらかの理由で車から降りたアントンに向かって、車が動きだし、彼を門柱との間に挟んで押しつぶしたのだろうと推測。死亡したのは恐らく18日の夜であり、事件性はないと見ているとも報じられた。
あまりにも悲劇的なアントンの死は、世間に大きな衝撃を与えた。アントンは薬物やアルコール関係のスキャンダルには無縁。なぜこんな事故が起こってしまったのだろうか? 売れっ子俳優で多忙を極めていたため、疲労のためうっかりギアをパーキングに入れずに車を降りてしまったのか? ネット上では、さまざまな臆測が飛び交った。
しかし、ここにきて、問題は車にあったと報じられている。米大手ゴシップ芸能サイト「TMZ」は20日、アントンの愛車である、15年モデルのジープ・グランドチェロキーラレードが、リコールの対象になっていたと報道。