働くママにとっても公園は重要! 保育園経営者から見た、杉並区の保育園問題
■ベビーシッター、こんな方はお断り
以前からこのコラムでも何度か書いていますが、引き続きベビーシッター部門の面接を行っています。今回はこちらから「お断りした例」のお話をしますね。
・子どもかと思った50代女性
「いま都立大の駅を背にしているのですが、どちらに行けばいいですか?」「バスの停留所はどこですか?」「いま八雲の交差点なのですが、どっちですか?」……50歳をとっくに過ぎている女性から、30分間で3回も電話がありました。なんとか到着したのですが、手にはスマホ、驚いたことに地図アプリも入っているとのことでした。
私はすぐ、「シッターさんは番地だけで現場に辿りつかないといけないのです」「保護者に電話をするシッターさんなんていません」「○○さんは、ちょっと難しいかと思います」と、やんわりですがハッキリ言いましたよ。本人は「普段は住宅展示場のベビールームで働いていて、地図で向かうのは苦手」だそうです。なんで応募したのかしら。
・職歴にガールズバー勤務の19歳
19歳の茶髪の専門学校生が現れました。未成年者はお断りしているのですが、まもなく20歳というので、面接に来ていただきました。履歴書を見て、愕然! 職歴に「ガールズバー」です。キャバクラで働こうが、風俗で働こうが自由ですが、職歴の欄にアルバイトは書かなくていいし、書きたい場合は、プラスになりそうなものだけを抜粋して書くのが常識なんじゃないでしょうか。えーと、私がおかしいのかしら。驚きの履歴書に戸惑いながらも、「子ども好きですが、0歳は怖い」と言っていたので、そこを突っ込んで「採用が決まりましたら後日連絡します」と帰っていただきました。0歳児よりあなたの常識のなさが怖いです。
角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に「駒沢の森こども園」、2016年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」をオープンさせる。家庭では8歳の愛娘の子育てに奮闘中。