働くママにとっても公園は重要! 保育園経営者から見た、杉並区の保育園問題
とうとう梅雨に入ってしまいましたね。小さい子どものいる人は、大変な時期です。娘が小さい時、雨が続いて公園に行けず、家にいると体力有り余って暴れるので、東京ドームシティの「アソボ~ノ!」など、屋内遊具施設に行って遊ばせていました。
駒沢の森こども園では小雨ぐらいならお散歩に行きます。梅雨は毎日微妙な天気なので、晴れを待っていては1カ月くらい散歩に行けなくなりますから。お散歩に行くと行かないのでは、給食の食べ方も、お昼寝の寝つきも違います。お散歩って本当に大事です(某幼児教室系の保育園ではお散歩が週2日しかないそうです)。
子どもが小学校に上がると、雨でも寒くても学校へ行くので、「たまの休みくらいはゆっくりさせて」とテレビや漫画を読むだけの休日もアリになっています。スーパーに行って、家で本人にたこ焼きでも作らせれば、十分満足みたい。うちの娘の場合は、肉体を使う遊びより、知的好奇心を満足させる方向になっていっているかもしれませんね。活発な子は運動系の部活に入っているようですが、うちは全然です(笑)。
ですが、時間がない時に手っ取り早く遊んだり、鉄棒を教えたりする時は、近所の公園に行きます。最近、杉並区で区立公園を保育園に転用する案が出て、波紋を呼んでいるのですが、私も実は反対派です。
共働きの未就学児にとっては、保育園不足は深刻です。ですが、使っている公園がなくなったり、狭くなったりするのはどう思いますか? 子どもはすぐに小学生になります。学校が終わって友達とどこで遊べばいいのでしょうか? 夏休みなど子どもは休日、親は仕事という時、子どもはどこに行けばいいのでしょうか? コンビニ前で溜まれってこと? 健全な遊びができなくなりますよ。図書館は勉強や本を読むにはいい環境です。でも、同時に体を作らないと、ロクな大人になりません。ただでさえ、小さな公園では、「ボール禁止」「ペットの散歩禁止」などのルールが厳しくなってきて、都の大きな公園へ(駒沢公園や砧公園など)遠征しないと、遊びによっては難しくなってきています。
近所の公園はとても大事。どうか目先のことだけを考えて、決断しないでほしいです。