フジテレビ、視聴率惨敗で「新番組募集中」!? 日テレは放送事故で炎上、テレビ局騒動
好調が伝えられる大河ドラマ『真田丸』(NHK)。5日放送回の視聴率は16.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と頭打ちの感はあるが安定はしている。『真田丸』の、あるいは堺雅人演じる真田信繁(真田幸村)のクライマックスは、もちろん「大坂冬の陣・夏の陣」だが、そんな気忙しい動乱が、テレビ局でも起こっているようだ。
まずはフジテレビ。4月に投入したゴールデンタイム新番組で、視聴率が2ケタを越えたものは1本もないという、まさに暗澹たる状況だ。
「特に金曜日の午後7時に放送している『幸せ追求バラエティ 金曜日の聞きたい女たち』の6月3日の視聴率は3.9%と信じられない数字。おそらくこのままだと秋には終わるでしょう。ただプライムタイムで見ると同じく新しく始まった、男女の未婚芸能人が同居するバラエティ『モシモノふたり』の4月27日の初回視聴率は8.2%と、やや期待の持てるスタートとなりました。2回目の放送以降も、オンエアされるたびに毎回ネットでは話題となっているので、裏の日本テレビが放送する水曜ドラマが弱くなったタイミングが攻め時でしょう」(制作会社スタッフ)
が、フジテレビ全体で見れば、それでも不調であることには変わりはない。
「4月18日から24日までの1週間で視聴率が2ケタを超えたのは、日曜日の『サザエさん』(12.0%)だけ。それほどどの番組もヤバイ時期もありました。これまで頼みの綱だった『めざましテレビ』も1ケタが目立ってきましたしね。そんなフジは、すでに10月の新番組を社内・社外から募集中です。もしかしたら秋にまた大規模改編があるかもしれません。もちろん他局も、より良いソフトがあるならと常に募集はかけていますが、フジテレビほど切迫していませんよ」(同)
また、日本テレビとテレビ朝日はすでにタイムテーブルが埋まっているため、新番組の企画が通りづらいのだという。「そこでたとえフジに、視聴率が悪く短期で打ち切られても、レギュラー放送ができるのならと、当面のお金になるソフトを売り込みたい会社も少なからずあるようです」(同)と話す。
ちなみにフジテレビ夏の恒例特番『FNS 27時間テレビ』の概要がこのほど発表され、司会は明石家さんま、SMAP・中居正広、そしてフリーとなった元フジテレビアナウンサーの加藤綾子など、豪華芸能人のリレー形式で行うことがわかった。毎年5月初旬には発表される司会者がここまで遅れたのは、やはり当初に総合司会として名前が挙がっていたウッチャンナンチャンが難色を示すなど、人選が思うようにいかなかったことによるものだろう。
◎日テレの緩慢
そんな混乱するフジをよそに、トップをひた走るのが王者日本テレビだ。だが、ここにきて「気の緩み」からとも取れる失態が2つ重なってしまった。
「6日放送の『超頭脳トレード 2時間SP』で、『まずい、もう一杯!』という青汁のCMでおなじみだった俳優・八名信夫さんを『故人』扱いしてしまったのです。これにはネットも大騒ぎで、大批判が巻き起こりました。『かつてない放送事故』とやり玉に挙げられています」(同)
2つ目は、一部報道で伝えられている通り、関東・中京広域圏で放送されている情報バラエティ『PON!』の中で、ディーン・フジオカの写真を事務所に無断で使用したことが、ディーンの激怒を買ってしまった件だ。
「番組側が謝罪し、現在は双方の関係は和らいでいるとの情報もありますが、同時期に同じ局内でこうしたミスが続いているのは、今年になって社内に蔓延し始めた、王者であることからくる“気の緩み”と“エリート意識”によるもの。80年代のTBS、そして数年前のフジテレビと似たような傾向になりつつあります。人気だった『あのニュースで得する人損する人』も裏の『プレバト!!』(TBS系)に負けがこんで“1ケタ”に沈むことも多い。また『有吉ゼミ』も去年より2~4%下げている。長寿番組が多い日テレですが、反対に、それらが一気にダメになる危険性もはらんでいる。日テレが陥落する日も近いかもしれません」(同)
かつて徳川家康を自害寸前まで追い込んだ、真田信繁。このように、王者・日テレを、劣勢が続くフジテレビが追い詰める日は来るのだろうか?