「TBSの視聴率稼ぎに利用された」ベッキー不倫騒動の終焉が、スッキリしなかった理由
ゲスの極み乙女。の川谷絵音(27)との不倫騒動で、芸能活動を休業し、テレビ番組、CMから姿を消していたベッキー(32)。沈黙を守っていたベッキーが行動に出たのは、騒動から約3ヵ月後の4月下旬。ベッキー問題のスクープを連発する「週刊文春」(文藝春秋)に直筆の手紙を送ったのだ。
それは「奥様と一対一でお会いして謝罪をさせていただきたい」「謝って済まされることではありませんが、せめて奥様の前で頭を下げてお詫びをさせていただければと思っております」といった内容で、川谷と離婚した妻・A子さんへの謝罪を旗印に、ベッキー側が復帰計画を立てていたことは明白だった。
そして、謝罪が行われ、ベッキーは『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)で復帰を果たした。しかし、ここで問題が発生してしまった。A子さんへの謝罪前に、すでにベッキー出演の番組収録が終わっていたことに、A子さんサイドが難色を示したのだ。「文春」は、この件について、A子さんが事務所に抗議文を送ったと報道した。
その記事に対し、A子さん側代理人は「A子さんの心境につきご説明させていただくことで、今回の騒動の終焉とさせて頂きたいと願っております。(中略)記事については、記載されている内容のほとんどは事実と違うものではありません。『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』の番組を見て、A子さんが衝撃を受けたのは事実です。(中略)A子さんはベッキーさんに、『これから私も頑張るので、ベッキーさんも頑張って下さいね』と言って(中略)。帰りのタクシーの中で『先生、ベッキーさんに言った言葉、私の本心なんですよ』 と彼女は話していました。(中略)抗議文ではありません」と、「文春」の記事を一部否定した。
ベッキー側がA子さんに謝罪し、いち早く復帰したいという気持ちはわかる。しかしA子さんが、ベッキーの謝罪を“受け入れる”気持ちがわからない。A子さんの代理人の「衝撃を受けたのは事実」という言葉から、ベッキー側がA子さんをなんとか説得して謝罪が実現したことは理解できるが、やはり「ベッキーをテレビで見たくないし、絶対に会いたくない」と思うのが普通ではないかと感じる。そもそもA子さんには、謝罪を受け入れたところでメリットが何もないのだ。結局ベッキーも、復帰を果たしたはいいが、あまりに反響が大きすぎたからか、本格復帰はまだまだ先なのではないだろうか。そうなると、ベッキーもA子さんも、TBSの視聴率稼ぎに利用された感は否めない。
それにしても、川谷が野外ライブのステージで「♪むせび泣いた恋は 僕のせいで終わったよ~」と歌っていたのは、まだベッキーに未練が残っているということだろう。ベッキーを許したA子さん、本格復帰を目指しているというベッキーに比べ、まだまだあまちゃんな気がするが……。
石川敏男(いしかわ・としお)
昭和21年11月10日生まれ。東京都出身。『ザ・ワイド』(日本テレビ系)の芸能デスク兼芸能リポーターとして活躍、現在は読売テレビ『す・またん』に出演中。 松竹宣伝部、『女性セブン』(小学館)『週刊女性』(主婦と生活社)の芸能記者から芸能レポーターへと転身。