テレビ局関係者が明かす、異常な“文春砲”対策――「ガセネタつかませる」反撃も?
ベッキーの不倫騒動や舛添要一都知事の政治資金問題など、「週刊文春」(文藝春秋)が大スクープを連発している。ネット上では、“文春砲”と呼ばれているが、最近では、芸能人やプロダクションだけでなく、テレビ局も徹底した“文春砲”対策を取っているという。関係者に話を聞くと……。
「内部でも周知されていますが、社員のメール内に、『週刊文春』の名前が記載されているだけで、自動的にコンプライアンスの管理を行う部署から、調査が入ることになっています。つまり、記者と連絡を取っているのではないかと疑われるわけです。まぁこれは『文春』だけでなく、『女性自身』(光文社)など他週刊誌名も対象ですけどね。本当に、メールの扱いには苦労しますよ。ちなみに、社内不倫やセクハラを連想させるようなキーワードも調査対象なんです」(キー局関係者)
一般の会社でも、メールやネット閲覧履歴の監視は珍しい話ではなくなりつつあるものの、テレビ局員と週刊誌とのやりとりは、情報漏えいに直結する可能性が高いため、特にナーバスになっているようだ。
「社用携帯の発信履歴に関しても、相手先をリスト化して会社に提出しなければならないんです。飲みの席などでは、初対面の相手に名刺を出すのも躊躇してしまいますね。それだけテレビ局が、『文春』をはじめとする週刊誌に情報が流れるのを、恐れているということですよ」(同)
それでも各週刊誌は、「テレビ局関係者」による内部証言を報道し続けている。フジテレビの編成会議の内容は、すぐさま「文春」の記者に流されるという話もあるが……。
「いくら社内体制を徹底しても、個人の携帯やPCを使われてしまえば、今度はプライバシーの問題から監視することはできませんからね。特にジリ貧のフジは、内部情報がダダ漏れだといわれています。当初、下請けの制作会社スタッフが週刊誌に漏らしているといわれていましたが、あまりに詳細な情報が出てくるので、今では、フジ局員による犯行とみられています。一方、『文春』に反撃しようとする局もありますよ。某局とプロダクション関係者が結託して、『取り返しの付かないガセ情報を「文春」につかませてやろう』という動きがあると聞きました。これもまた“文春砲”対策ですかね」(別のテレビ局関係者)
“文春砲”を一番恐れているのは、芸能人や政治家など著名人以上に、情報漏えいを何より恐れるテレビ局の方なのかもしれない。