コラム
【連載】おおしまりえの婚活スポットリアル調査4

たったの300円で出会い放題!? 銀座のナンパスポット・コリドー街のバーに行ってきた

2016/05/11 15:00

■30歳、深津絵里が大好きすぎる、こじらせ男子と遭遇

ドリンク片手にいろんな男性と会話

 さっそくいろんな男性からのオファーを受け、会話を楽しみます。「飲んでます?」「一緒に飲みません?」「それ何?」なんて会話がギュウギュウの店内で行われ、それに乗っかることでナンパは成立します。

 今回、20代とおぼしき好青年風の男性のナンパに乗っかることに。そんな彼から「一緒に来たセンパイです」と男性を紹介されたのですが……。

 イケメン!! センパイ、イケメン!!!

 ギラギラした感じではなく、ちょっと太宰治を現代風にした彫りの深い男性。モテるだろうなーと思って聞くと、半月前まで彼女がいたそうです。

「なんだよ、失恋ついでにナンパかよ!」と筆者は悪態をつきましたが、会話を進めていくうちに、このイケメンの雲行きが怪しくなっていきます。

「好きな女優は『深津絵里』だね。もう、顔も雰囲気も超理想!」と語る太宰クン(勝手に命名)ですが、その彼が見せてくれた待ち受け画面が……。

 深津絵里の待ち受け!?

「え、深津絵里の待ち受けって、そんな好きなの?」思わず筆者は引き顔でツッコミます。

「だって好きなんだもん。俺、深津絵里と付き合いたい!」と満面の笑顔で答える太宰クン。この時点で残念イケメン認定です。

「じゃあ、深津絵里要素を持った女子ナンパしてきなさいよー」

 冗談半分でちゃかすと、この太宰クン、この場所にふさわしくない発言をしてきます。

「ナンパとか恥ずかしいじゃん」

 ……今、目の前にいる女は、ナンパで引っかかった女なんですけど(笑)。ナンパバーに来てナンパを否定し、後輩にハントを任せて悠々と楽しむ男。最低。我ら女子2名は、そのナルシストっぽいそぶりと発言に、もうドン引き。

 一応後輩の提案で連絡先交換を……となり、スマホを出し合うと、その太宰クンは「LINEは怖いからやらない」と言います。ナンパが嫌でLINEが怖いなら、こんなところに来るな! 心の中で悪態をついて、ひとまずナンパバーからは退散したのでした。

【良かった点】
・1杯300円だし、ナンパされたら大体おごってもらえて安上がり
・客層は、評判ほど悪い印象はなかった(ナンパ師がいるらしいので要注意)
・男女の比率が8対2くらいなので、女性が圧倒的に有利

【悪かった点】
・ほぼ満員でスタンディングの店内はストレスも感じる
・とにかく混んでいて居心地は悪い
・本気の出会いを、ここで望んではいけない(合コン要員の確保程度がベター)

 ちなみにこの太宰クン、K大学卒業で愛読書はドストエフスキー、最近はアドラー心理学にハマっているそうです。顔がかっこいいだけに、ナンパバーでバリバリのインテリ臭を出されても微妙。TPOって大事なんだな……と心底感じた夜なのでした。

おおしまりえ
雑食系恋愛ジャーナリスト・イラストレーター。10代より水商売やプロ雀士など人気商売に身を投じ、延べ1万人の男性を接客。鋭い観察眼と、男女のコミュニケーションの違いを研究し、恋愛コラムを執筆中。ブログ

最終更新:2019/05/17 19:44
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