「そこへ行くな言うてんのに」SMAP・中居正広、鶴瓶が明かす熊本“お忍び訪問”舞台裏
4月下旬、地震の被害に見舞われた熊本県を“お忍び訪問”したSMAP・中居正広。プライベートの仲間と炊き出しを行い話題となったが、5月7日には落語家・笑福亭鶴瓶、ナインティナイン・岡村隆史とともに再び同地に姿を現し、地元の人々を喜ばせたという。
5月8日付のスポーツニッポンによると、3人は7日午後2時頃に南阿蘇村の久木野総合福祉センターを訪問。同所に滞在する約70人から驚きの声が上がり、関係者が避難所のスタッフに話を通した上で、被災者とふれ合ったという。一行はクッキーや消毒液、ニンテンドー3DSを配布したそうで、Twitter上には「サーティワンアイスクリーム」のカップを持ち、カメラ目線でピースサインする中居の写真などがアップされていた。
中居は『中居正広のミになる図書館』(テレビ朝日系、3月1日放送)で、自身の姪っ子がサーティワンに「去年就職した」と話しており、ファンは「中居くんの姪っ子がサーティワンで働いてるから、たくさん用意してもらったのかな」と、推測している。
一方、中居と『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)で共演し、親交のある鶴瓶は8日放送のラジオ『MBSヤングタウン日曜日』(MBSラジオ)で、熊本入りの裏側を明かした。鶴瓶いわく、今回は事前に了承を得ないまま『鶴瓶の家族に乾杯』(NHK)方式で被災地を突撃訪問。その計画に「中居が乗ってきた」といい、鶴瓶は混乱を避けるために「お前は別々で行け」と断ったものの、中居は「一緒に行く」と言い切ったとか。これに岡村も「絶対、とにかく一緒に行く」と賛同したことで、3人は熊本で合流することになったという。
鶴瓶は弟子を同行させ、エコノミー症候群対策のパッチ鍼、クッキー、水と麦茶などを持って行ったそうだが、
「向こう(中居)はサーティワンのアイスクリームを連れて来たんよ。だから、俺らの後ろにずっとサーティワンのアイスクリーム(の車)がついて来る。ロバのパン屋さんみたいにずっとついて来て、配るねん、全部にね。ものすごい量でしたけども。そしたら、アイツらはもう、アイツらっていうか中居はね、『鍼なんて、なんで持ってくるんですか』と(言ってきた)。『何にもみんな喜んでくれないやん』って。『いや、喜ぶねん』と。俺の物を批判すんねん」
と、中居に対する愚痴を吐露。衛生上、鶴瓶は生モノを避けてクッキーなどを持参するも、中居からは「こんなもん安い」と言われ放題で、「サーティワンも『自分が(金を)出した』って言えばいいじゃないですか」「手柄と領収書がほしいんでしょ」と“口撃”されたと告白。
さらに現地では、鶴瓶が中居に「ちょっと待っとけ」と登場するタイミングを指示して待機させていたそうだが、中居の登場と同時に人が詰めかけ、みんな大喜びしていたという。
「写真撮ってね。アイツ(中居)、勝手にそんなことしたことないんやろ。写真なんか、(一般の人と)あんま撮ったことないですからね。『そこへ行くな』言うてんのに、ボランティアのとこへもずっと行って写真を撮って。“なんやねん、コイツは”と思いながら」
と、さすがの鶴瓶も中居の堂々とした振る舞いに驚いたよう。また中居は、子どもたちに「集まって」と声を掛け、DSとゲームソフトを手渡したと報じられているが、鶴瓶によれば、中居は木のそばで1人で遊んでいた子どもに「これやるよ」とゲーム機をプレゼント。この唐突な渡し方を目の当たりにした鶴瓶は「そんなんびっくりするよ」と言ったが、当の中居は「(子どもが)礼も言わないよ」と、漏らしていたとか。鶴瓶は中居に「外で遊んでんねんから、そんなん(ゲーム機)いらんやん」と注意したことも明かしていた。
この少年と同一人物か定かではないが、スポニチの記事には小学3年生の男の子の「中居くんが優しかった。ゲーム機をもらえてうれしかった」というコメントが記載されている。鶴瓶いわく、今回は1日で6~7箇所回ったそうだが、子どもたちをはじめ被災者は大喜びだったことだろう。
また、先日中居が被災地入りした際はテレビの情報番組で取り上げられることも少なかったものの、今回はTOKIO・国分太一がMCを務める『白熱ライブビビット』(TBS系、5月9日放送)のオープニングでスポニチの記事を紹介。国分は3人の行動について「なかなかできないことだと思うんですけれども」「素晴らしいですよね」と、称賛していた。
プライベートの仲間に続き、今度は気が合う芸能人と熊本に笑顔を届けた中居。今後もさまざまな形で被災地の応援を続けていってほしい。