『SMAP×SMAP』、31.2%の生放送以降は? 人気コーナー復活も“1ケタ”視聴率転落
1月13日の一部スポーツ紙により、解散危機が報じられたSMAP。一部生放送で行われた同18日の『SMAP×SMAP』(フジテレビ系、以下『スマスマ』)でグループ継続を表明し、この放送は31.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、世間の注目度がうかがえる高視聴率を記録した。今回は騒動以降の『スマスマ』の視聴率がどう推移しているのか、検証していく。
1996年4月にスタートした『スマスマ』は、今年で番組開始から20年のご長寿番組。メンバー5人が唯一勢揃いするレギュラー番組でもあり、ゲストを迎えて手料理を振る舞う「BISTRO SMAP」や、コント、歌など盛りだくさんの内容を放送している。
「昨年の『スマスマ』の視聴率は、年明け1発目の1月5日放送の2時間スペシャルが13.7%を記録し、2月9日にも通常放送で14.2%をマークするなど、ゴールデンタイムの番組視聴率を超えることもありました。その後の数字も10~12%台が多かったものの、フジの番組が軒並み落ち込み始めたことで、夏頃から1ケタ後半を記録するようになりました」(ジャニーズに詳しい記者)
そんな中、年明けに勃発した解散騒動。ファンはもちろんのこと世間一般の関心も集め、18日の『スマスマ』は平均30%を超えただけでなく、瞬間最高視聴率は37.2%(午後10時22分)と、驚異の高数字を叩き出していた。翌週の25日は、前時間帯の月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』が9.6%と低迷していたが、『スマスマ』で一気に上昇し、13.4%を獲得。『報道ステーション』(テレビ朝日系、12.0%)や、午後9時からの『深イイ話 2時間SP』(日本テレビ系、12.9%)を上回り、同時間帯トップを獲っていた。
さらに2月1日は「20周年リクエスト」企画として、13年9月9日放送回の「50曲ノンストップライブ」のディレクターズカット版がオンエアーされ、10.2%を記録。翌週8日には、稲垣吾郎が「BISTRO SMAP」のゲストとして登場した「シャッフルビストロ第4弾」が放送され11.7%で2ケタをキープしていたが、次週15日には9.2%に下落した。
「この回は『BISTRO SMAP』に大関・琴奨菊と祐未夫人が来店。放送前には解散騒動後、初収録の『BISTRO SMAP』と伝えられていましたが、話題性があった割には視聴率を稼げなかったという印象ですね。この頃には徐々に世間の興味が薄れてしまったのか、未公開VTRを放出した2月22日が9.9%、以降も9.7%(29日)、10.6%(3月7日)、10.4%(14日)、10.0%(21日)と、低空飛行に。通常回で11~13%を獲る裏の『しゃべくり007』(日本テレビ系)に差をつけられています」(同)
その後、『スマスマ』は3月28日~4月11日までお休みとなり、18日から放送再開。しかし、上戸彩が「BISTRO SMAP」に登場した18日は8.6%と不調で、稲垣、草なぎ剛、香取慎吾が司会を務め、「境界線クイズ復活SP」として放送された25日も9.1%だった。2週とも、前時間帯の福山雅治主演の月9『ラヴソング』が数字を下げている影響もあり、以前より視聴率が低迷している状況だ。
「とはいえ、先述のようにフジ自体が停滞しているのも要因で、例えば4月25日は午後7時台の『ネプリーグ』が9.1%、午後8時台の『痛快TVスカッとジャパン』は8.7%、続く月9の『ラヴソング』は9.4%です。以前のように『スマスマ』がゴールデンタイムの視聴率を抜くことはなくなってきましたが、午後10時台で数字を落とさずにいるのは健闘している方かもしれません」(同)
グループの活動が不透明なことから番組終了のウワサも出ているが、同局の亀山千広社長は3月末の会見で打ち切り説を否定。「20周年へ向けてどれだけ盛り上げられるかというところで、現場は熱意を持って組んでいるところだと聞いております」とコメントし、ファンを安堵させていた。下降傾向の視聴率が盛り返すよう、制作側の奮闘を期待したいところだ。