相席系居酒屋ブームの終焉か? 銀座の相席イタリアンでドン引きの夜
■20代の会社員2人組と相席
いよいよ相席開始
そんなこんなで少ない料理を消費していた女2人に、ついにマッチングが開始されます。席に着いたのは、26歳と28歳の会社員男性2名。見た目は至って普通のサラリーマンということで、ホッとしました。
というのも、隣の席には謎の白パンツのオッサン(推定50歳ほど)がいたり、あきらかに水商売風なノリの男性も別席におりましたので、男性の層があまりよくないのかな……と心配だったんです。こればかりは運ですね。
ちなみに女性は、アラフォーと見受けられる人が多かったです。銀座という場所がそうさせるのでしょうか。他店舗より、年齢層は少し高い印象です。
ということで、目の前の普通サラリーマンに安心感を覚え、4人でカンパイ。機械関連の会社に勤める先輩後輩ということで、まずは「よく来るんですか?」なんて定型文的な質問から開始します。
■「金がない」を連呼する男たち
そうして10分ほど会話を楽しんでおりましたが、弾まないんです。会話が……。筆者は水商売仕込みのトーク力で、人見知りは特にしないと豪語しておりますが、そんな中でも苦手なタイプがいます。それは質問したら答えしか返さない人。
「仕事帰りですか?」
「そうですー」
「どこかで飲んでたんですか?」
「コリドーで飲んでました」
「へーどこですか?」
「ハブです」
こんな感じ……。もー10分もすれば疲れてしまいます。何かスイッチを押せればいいのですが、こちらも眠たくなってきて、かったるさ全開です(すでに時間は夜11時すぎ)。そうして話題はお互いの終電の話になるのですが、ここへ来て風向きが怪しくなってきます。火種は先輩の一言でした。
「家は○○(埼玉の奥の方)の実家なんですよ」
そこは都内まで片道1時間は優にかかるであろう場所でした。実家からは出ないのか聞くと、聞き捨てならない言葉が……。
「だって、お金もったいなくない?」
ま、まあそうだけど。
「でも実家なら生活楽でしょー」
「いやいや、金全然貯まってないよ!」
は……? 一体いくら家に入れているのでしょう。実家のくせに金ないアピールを初対面の女性の前でするとは、驚きです。そして後輩もその流れに乗ってか、衝撃的な発言をかぶせてきます。
「僕、実家(埼玉)に住んでるってことにして、本当は23区に住んでます」
え………? これはアウトです。つまり会社支給の交通費を水増し請求しているということ。犯罪! アウト! というか、それをやはり初対面の女性の前でするのは、先輩後輩どちらもびっくりぽんです。私も友人もドン引き。 店を出て、その日の夜は2人で悪口大会をしながら、お開きとなったのでした。
【良かった点】
・身分証提示が徹底されており、その点は安心感がある
・昼は相席カフェとして営業しており、足を運ぶ時間帯は選べる
・場所柄、お店の状況がイマイチでも、周囲に夜遊びできる場所がたくさんある
【悪かった点】
・男女比が悪すぎる(この日に限ったことではないというウワサ)
・客層は、この日見た限りでは、あまり良いとは言えない
・お料理がしょぼすぎる。無料なら文句は言えませんが、期待は厳禁
相席系居酒屋って、もうブームが去りつつあるのかも……そんなことを2人話しながら解散した今回。一体フツーのメンズとはどこに行ったら出会えるのでしょうか……?
おおしまりえ
雑食系恋愛ジャーナリスト・イラストレーター。10代より水商売やプロ雀士など人気商売に身を投じ、延べ1万人の男性を接客。鋭い観察眼と、男女のコミュニケーションの違いを研究し、恋愛コラムを執筆中。ブログ