嵐ツアー、顔認証システムが「目視」で賛否両論も……「転売チケットは激減」の功績
嵐のアリーナツアー『ARASHI“Japonism Show”in ARENA』が、4月23日に初日を迎えた。嵐ツアーにおいて本格導入となる“顔認証”が注目を集めていたが、23日・24日のサンドーム福井公演では、事前に登録した顔写真をもとに、入り口で本人確認が行われた。
近年、ジャニーズ事務所はチケットの不正売買を懸念し、ネット上で転売が発覚したチケットは「無効」処分にしていたが、新たな転売対策としてデジタルチケット(QRコード)と顔認証チェックを導入。昨年12月の『ARASHI LIVE TOUR 2015 Japonism』の東京公演や、今年2~3月に行われた関ジャニ∞・渋谷すばるのソロライブツアー『渋谷すばる LIVE TOUR 2016 歌』で一足早く適用され、その顔認証方法が係員による“目視”だったことが、ジャニーズファンのひんしゅくを買っていた。
「ももいろクローバーZ、Mr.Childrenなどのアーティストが機械を用いた顔認証チェックを行っているのに、嵐で目視だなんてちょっと考えられないですよね。4月7日付の朝日新聞では今回の嵐のコンサートで顔認証による本人確認が実施されることが取り上げられ、『ももクロやミスチルも精度は99%超』などと伝えていました。記事には『嵐も機械を導入する』とは書かれていませんでしたが、多くの嵐ファンの間では『ついに高精度な顔認証システムを導入か』と期待が高まっていました」(ジャニーズに詳しい記者)
ファンのレポートによれば、残念ながら福井公演でも事前登録された顔写真と本人を照合するのは機械ではなく“人間の目”だったというが、確認自体は厳しく行われていたようだ。登録した写真では眼鏡を外していたため、「顔認証でも眼鏡を外すように言われた」という報告や、「前の人が顔認証で弾かれてた」「顔認証、横の部屋に連れて行かれる人多すぎ」といった書き込みも複数見受けられた。
「誤判定などでのトラブルを防ぐためにも、やはり目視ではなく機械の導入を求める声が相次いでいます。しかし、アナログな手法に不満の声が上がる一方、チケット売買サイトではチケットの出回りが減少しています。そのため、ファンからは『目視にはがっかりしたけど転売チケットが少ないので無駄なこととは思えない』と、事務所の方針に賛同する声も出ています」(同)
嵐のツアーで顔認証が始まったことを受け、4月25日放送の『情報プレゼンター とくダネ!』(フジテレビ系)では顔認証システムについて特集し、急用でコンサートに行けなくなった場合の最新対策「マッチングシステム」を紹介。ファンクラブや運営側が、やむを得ない理由で行けなくなった人のチケットを購入希望者に抽選販売するものだそうで、嵐ファンからは「ジャニーズもマッチングシステムと機械での顔認証導入しようよ」と、マッチングシステムの実施にも期待がかかっている。
コンサートは8月10日まで行われるが、チケット問題に関してはこのまま大きなトラブルもなく無事に終えることができるのか、ジャニーズファンの関心を集めている。