月9『ラヴソング』、福山雅治の“黒歴史”決定の裏で……ヒロイン・藤原さくらがほくそ笑む理由
福山雅治主演のフジテレビ月9ドラマ『ラヴソング』第3話が4月25日に放送され、視聴率は9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で2週連続1ケタ台に終わった。特に強力な裏番組はなかったが、13.0%を取った日本テレビ系『人生が変わる1分間の深イイ話』に完敗を喫してしまった。
初回は10.6%、第2話は9.1%で、第3話までの平均は9.8%と2ケタにすら乗っていない。この調子でいくと、フジ月9史上ワーストを更新した前クールの『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(有村架純&高良健吾主演)の全話平均視聴率9.7%を下回りかねない状況となってきた。
さすがに第3話までこの低視聴率では、ここから先の巻き返しは極めて困難。多少の上積みがあったにせよ、全話平均が15%を超えるラインまで上げるのは不可能といってもよいだろう。これまで、『ガリレオ』シリーズ(フジテレビ系)などで高視聴率を取ってきた福山にとっては、なかったことにしてしまいたい“黒歴史”になりそうだ。
そんな福山バッシングが高まる一方で、ヒロイン・佐野さくら役を演じる藤原さくらを評価する声が出てきた。当初は、福山と同じアミューズ所属の新人ということから、「バーター感たっぷり」といった批判が噴出。また「無名すぎて感情移入できない」「ヒロインにはもっと華のある女優を起用してほしい」「シンガーなのに、たいして歌がうまくない」などともいわれてきたが、最近ではいささか風向きが変わり「演技が素人にしては、よくやっている」「ハスキーな歌声がいい」「ドラマでは、つなぎを着ていることが多くてよくわからなかったが、意外にもスタイルがいい」「ドラマの中で成長していく姿を見守りたい」など、藤原を擁護する声がネット上を飛び交っているのだ。
ドラマの主題歌で、福山が作詞・作曲した「soup」が、6月8日に発売されることが決まった藤原。約1カ月後の発売時、『ラヴソング』の視聴率がどうなっているかは神のみぞ知るところだが、それなりのセールスは見込めそうだ。
とどのつまり、福山にとっては、デメリットにしかならなかった『ラヴソング』だが、藤原にとっては、ブレークのきっかけとなるかもしれない。『ラヴソング』は本格的に「藤原を売り出すためだけのドラマ」になってしまいそうだ。
(森田英雄)