コラム
"噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第313回】

上原さくらの「告白インタビュー」に見る、ワケあり芸能人の王道“復帰ルート”

2016/04/26 21:00

「Kis‐My‐Ft2を担当していたのは、例のSMAP独立騒動でジャニーズ事務所を離れたI氏です。彼女がいなくなって代わりにマネージメントをすることになった人物から、藤ヶ谷クンは交際NGを告げられたんだとか」(芸能プロ関係者のコメント)

 マネジャーに諭され瀧本と別離を決意した藤ヶ谷だが、しかし本命彼女とは元の鞘に収まり、現在も別れるつもりはない。それが“二股”藤ヶ谷の選択だったというわけだ。SMAP騒動の余波で、玉森裕太に代わりキスマイの“顔”に抜擢されたという藤ヶ谷だが、同じくSMAP騒動の余波でゲスな二股関係を解決できた。SMAP騒動サマサマな藤ヶ谷――ってやっぱりゲスじゃないか!?
 
 セレブな前夫が、観月ありさとの再婚&豪華挙式といった華やかな話題を振りまく中、芸能界から姿を消していた前妻・上原さくら。そんな上原の芸能界復帰を報じたのは先々週の「女性自身」だったが、今週は上原の独占インタビューが掲載されている。

 芸能マスコミの“お約束”通りの展開だが、このインタビュー内容は“消されたワケあり芸能人の復帰”という意味で王道を行くものだ。まず最初のセンセーショナルな話題が、離婚後の精神不安定と入院だ。

「私は精神的な病気で半年以上も入院していました。病室には鍵がかけられていて、中から開けられない」

 精神科の閉鎖病棟に入院していたことを告白する上原。その上、「死んでも構わない」と“自殺”というキーワードも盛り込んだ。そこへさらに、“親しかった友人の死”だ。

 入院中に上原を励まし続けたという元芸能人の彼は、その後、持病からか亡くなってしまった。その死を目の当たりにして、上原は再生を誓う。それが大学進学だった。今まで芸能界の仕事ばかりで、ほかに自信のなかった上原が奮起して受験、そして合格後は保護者に間違えられながらも、年の離れた友人を作り、学生生活を楽しみつつ勉学に勤しむ。そしてマスコミが飛びつきそうな、自身の再婚についての思いも語る。

 泥沼の離婚訴訟中、「(夫を)殺したい」という物騒な肉声テープを暴露され、入院先の病院からイケメンとラブホテルに行くという騒ぎを起こしたかつての上原とはまったく違うイメージを押し出し、これでもかと話題になりそうなネタを投下する上原。さすがである。

 これだけのしたたかさがあれば、どこでも生きて行ける。そんな“ワケあり芸能人再生”の見事な告白インタビューだった。
 
またも「週女」がタイムリーで骨太な社会派ネタを掲載している。熊本地震の原発への影響についてだ。記事では日本最大の活断層「中央構造線」について触れ、中央構造線から近い伊方原発、そして川内原発の立地について警鐘を鳴らし、またネットを中心に話題になった、NHKのニュースでなぜか川内原発のある鹿児島県が映らないことに触れ、「意図的にやってるんじゃないかと疑いたくなるほど」という立命館大学の教授コメントを掲載している。ほかにも浜岡原発について、火山の噴火が原発に及ぼす影響などについても、その危険性をわかりやすくレポート。感情的に煽るのではなく、識者のコメントを中心に構成された丁寧な良記事だ。

最終更新:2016/04/28 16:32
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