BEASTから“お騒がせメンバー”ヒョンスン脱退で、ファンは「清々しい」「ご勝手に」
韓国のアイドルグループは、メンバーの脱退が何かと多い。特に、デビュー7年目になると必ずそういった騒動が起こるようだ。その確立の高さから、韓国のアイドル界では「7年目の呪い」「7年目ジンクス」といわれているほどだ。
その7年目の呪いが、アイドルグループ・BEASTにもふりかかった。BEASTといえば、2011年に日本デビューを果たし、毎年日本でツアーやファンミーティングを行ってきた6人組の韓流アイドルグループ。過去に、メインボーカルのヨソプが慰安婦支援ブレスレッドを着用していたことを「週刊文春」(文藝春秋)にスッパ抜かれたり、ラップのほか作詞・作曲も手掛けるジンヒュンが健康上の問題を理由に日本でのイベントに参加しなかったにもかかわらず、韓国で友人の誕生パーティーに出席していたことが発覚したりと、何かとお騒がせのグループだが、日本ではそれなりに人気があった。そんなBEASTのメンバー、ヒョンスンの脱退が、先日の報道で明らかになったのだ。
もっとも、ヒョンスンの脱退は、かなり前からうわさされていた既成路線でもあった。そもそもヒョンスンは、いまや世界的人気を誇るBIGBANGが所属する事務所・YGエンターテインメントの練習生だったという。06年に放送された、BIGBANGのメンバーを選抜するためのオーディション番組にも出演し、かなりの人気を集め、最終候補まで上り詰めたものの惜しくも脱落。その後、YGからCUBEエンターテインメントに移籍し、BEASTとして正式デビューしたわけだ。
BIGBANGの一員になれなかったという無念を晴らすように、デビュー後の活動は、それこそ順風満帆。ヒョナ(4minute)とのユニット「TROUBLE MAKER(トラブルメーカー)」ではそれまでにないセクシーパフォーマンスで世間を騒がせ、グループで唯一ソロアルバムを発表。ミュージカルにも出演するなどの順調ぶりだった。
「しかし、彼はかつて『BIGBANGの世界的活躍がうらやましい』と語ったことがあり、やはり心のどこかでは不満が残っていたんでしょう。韓国メディアの報道によると、いつからかBEASTでのグループ活動にだんだん張り合いが持てなくなり、それがそのまま態度にも露わになっていったとか。パフォーマンスのキレが悪く、ファンミーティングにも1人だけ欠席。ファンから批判されるような不真面目さだったようです」(K‐POP雑誌ライター)
また、「デビュー後、一番記憶に残っている出来事は?」という質問に対して、「カフェでファンに写真を撮られたこと。俺にもプライベートってものがあるんですけど」と回答。ファンがますます離れていったことは言うまでもない。
「ヒョンスンはグループ内でも浮いた存在でした。メンバーとの不仲説もあながち嘘ではなく、5:1で分かれて、彼だけ別行動を取ることも少なくなかったですね」(韓国芸能関係者)
今回の脱退を受け、最も悲しいはずのBEASTのファンからは、「まさにトラブルメーカー。もっと上に行けると勘違いしてるんだよ」「彼をBIGBANGメンバーから脱落させたYG社長の慧眼に驚いている」「やっと清々しい気持ちになれました。脱退してくれてありがとう。1人でどうぞご自由に」といった声が寄せられている。
真の“トラブルメーカー”となった彼の前に待ち受けているのは、芸能界の厳しい現実か? また、“7年目のジンクス”を再現してしまった残った5人の今後は? かつて「野獣ドル」と呼ばれたBEASTが今、檻の前で右往左往していることだけは間違いないだろう。