EXOセフン、中国人ファンが森や図書館設立! 慈善活動にも広がる「アイドルの影響力」
中国でも人気の高いK-POPグループ・EXOのメンバー・セフンは、アイドル活動のほか、慈善活動家としての顔も知られているが、今回、セフンの中国人ファンたちが募金活動を行い、恵まれない子どもたちのために図書館を設立したという心温まるエピソードが飛び込んできた。
これまでセフンはアイドルとしての影響力を活用し、多くの慈善活動に参加してきた。中国で2015年に発生した天津爆発事故の際にも、真っ先にSNSで哀悼の意を発表して募金を呼びかけ、個人的に大量の救援物資を現地に寄付。また、同年のネパール大地震の際にも、積極的にチャリティーイベントに参加し、多額の募金をしていた。
そんなセフンの“意志”を受け継いだ中国人のファンたちが動いた。「北青網」(4月19日付)によると、ネット上でセフンのファンらが募金を呼びかけ、中国でも最貧困といわれる青海省の子どもたちのために図書館や学校を建設するプロジェクトが立ち上がったというのだ。そして、まず図書館が完成。開館日はセフンの誕生日である4月12日に設定され、「呉世勲(セフン)愛心図書館」という名称に決定したという。ファンたちはさらに、集められた募金で青海省内の学校に児童用の新しい机や椅子を寄付、パソコン設置やインターネット接続などのネットワーク環境も整えていく予定だ。
セフン愛心図書館の実際の写真。子どもたちが読書している様子が見える(出典:「北青網」)
セフンの中国人ファンによる慈善活動の輪は、このほかにも動物愛護や環境保護にも及んでいる。15年から、セフンの中国人ファンによって、環境保護をテーマにソウルやインドに「セフンの森」と呼ばれる施設も建造されているのだ。
中国版Twitter「微博」には、今回の出来事に対して「アイドルファンってバカばっかりだと思ってたけど、見直した」「アイドルの影響力って、こういう場面にも生かせるんだね」「セフンは、もしかしたら政界に進出するのでは?」など、ファンによる慈善活動を好意的に支持するコメントが多数寄せられた。
セフンは今年1月に人気アイドルグループ・Red Velvetのアイリーンと共に、ユニセフとルイヴィトンが共同で募金を呼びかける「Make a Promise」の活動に参加し、グラビア撮影を行った。この2人が身に着けているヴィトンのアクセサリーの売り上げのうち、40%がユニセフに募金され恵まれない子どもたちのために使われるという。セフンを中心に、アジアでは慈善活動の輪が今後も広がっていきそうだ。
(広瀬賢)