山下智久、中華圏で本格活動? 「映画&人気ドラマ出演決定」と中国メディア報じる
中華圏で人気の日本のアイドルといえばAKB48グループがまず思い浮かぶが、ジャニーズの人気ぶりも決して負けていない。「網易新聞」や台湾メディアなどは4月4日、上海の空港に現れた山下智久について大きく報じ、多くの中華圏のファンたちが舞い上がった。
若い女性ファン数百人による出迎えに笑顔で応えた山下は、ファンレターを直接受け取ったり、ファンとの写真撮影にも応じるなどサービス満点。そのイケメンすぎる対応ぶりに泣きだすファンも大勢いたようだ。中国版Twitter「微博」には、ファンと思われるネットユーザーから「中国のドラマに山Pが出る! うれしすぎ!」「赤西仁と山Pの共演も中国ならあるかも」「中国で全国コンサートツアーもやってくれないか?」など、山下の訪中を大歓迎するコメントが多く寄せられた。
中国メディアによると、今回の山下の訪中は、中国版『プロポーズ大作戦』へのゲスト出演や、中国の人気歌手で俳優の韓庚が主演する映画『解碼者』への出演が目的とのこと。『プロポーズ大作戦』の制作を手掛けるのは、2015年11月にフジテレビと提携関係を結んだ上海広播電視台(SMG)で、この番組のほか、フジテレビで放送された5つのドラマのリメイク販売権を獲得している。SMGは3月に行われた番組制作会見で、中国でも人気の高い山下をゲストとして招へいすることを発表していた。
ジャニーズといえば、1月に日本列島を激震させた「SMAP解散騒動」で事務所内の派閥争いが明らかになったばかり。SMAPの育ての親として知られるI元マネジャーは、山下にも目をかけていたといわれ、ジャニーズ事務所の海外事業も担当していたとされる。11年9月に北京で行われたSMAP初となる海外公演の実現には、中国政府要人とも顔が利くI氏の存在が大きかったという。ジャニーズ事務所は以前から巨大市場である中国への本格的進出を計画しており、その実現にはI氏の存在は不可欠だった。
ファンレターを受け取るなどその対応に、ファンは感激した(中国人ファンが「微博」投稿した画像より)
そんな中、解散騒動でI氏は退社し、ジャニーズアイドルの中国進出は“白紙”になったかに思われた矢先、山下の上海でのドラマ・映画出演が決まったのだ。この裏にはどういう事情があるのか? 芸能関係者は次のように語る。
「今の中国エンタメ市場は、すでに韓国のBIGBANGやEXOなどのK‐POPグループが席捲しており、その市場規模は数百億円とも数千億円ともいわれています。しかし、一方で中国にはジャニーズファンも多く、韓国アイドルに唯一、対抗できる勢力として注目されているのです。例えば、ジャニーズ時代から中国でもすでに多くのファンがいた赤西は事務所を退社後、持ち前の英語力を生かしアメリカで映画出演を果たし、音楽公演も成功させるなど大きな飛躍を遂げました。さらに昨年は、北京の音楽祭でEXOと並んで『アジア人気アーティスト賞』を受賞。今年は、中国の人気ネットドラマにもゲスト出演しています。山下も英語が上達していますし、今回の上海での仕事は、ジャニーズ事務所にとっても大きな一歩になるでしょう」
中国のジャニーズファンの中には、山下の中国進出により赤西との“共演”が実現するのではないかと期待する声も多い。今後の動向が大いに注目される。
(広瀬賢)