嵐アリーナ公演、「顔認証」導入も転売チケット続出!! 40万円台の高値取り引き続く
4月23日からスタートする嵐のアリーナツアー『ARASHI“Japonism Show”in ARENA』。同ツアーは、チケットの不正売買を防ぐためにデジタルチケット(QRコード)と顔認証を実施して入場を受け付ける流れになっているが、現在ネット上には1枚20~40万円台の高額チケットが出品されているという。
嵐のコンサートは、ネットオークションや売買サイトで高額チケットが出回ることが昨今問題視されており、昨年開催の『ARASHI LIVE TOUR 2015 Japonism』では、東京公演の良席で40~60万円台のチケットが出現したことも。コンサート事務所は、ファンからの“通報”や入念なチェックで不正売買が発覚したものを「無効」とする摘発に努めてきた。
また、デジタルチケット&顔認証を用いた転売対策は『ARASHI LIVE TOUR 2015 Japonism』の一部公演や、関ジャニ∞・渋谷すばるのソロライブツアー『渋谷すばる LIVE TOUR 2016 歌』でも実行されたが、他アーティスト公演で用いられる精巧な機械による顔認証ではなく、アナログな方式だったことがファンの関心を集めた。
「当選者のもとに届いたデジタルチケット(QRコード)を提示すると、端末に事前登録した顔写真が表示されるという仕組みだとか。しかし、本人かどうかは、係員の“目視”を基準に判断されるため、ジャニーズファンからは『顔認証をやる意味がない』といった厳しい声も出ていました。とはいえ、こうした入場方式の変更が功を奏したのか、今年開催された渋谷のツアーは、ネット上でもチケットの出回りが激減していました」(ジャニーズに詳しい記者)
高額取引が予想される嵐のアリーナツアーも、当落発表前の段階こそチケットの出品は確認できなかったが、売買サイトでは3月末時点で十数件ほど掲載されている。
「チケットキャンプでは、出品者が情報欄に年齢や髪型、容姿の特徴を記載しています。顔認証でNGを出された場合は入場不可というリスクの高い条件にもかかわらず、20~40万円台の高値がついていました。驚くことに、そのうちの数件はすでに取り引きが完了しているようです」(同)
一方、3月30日にはジャニーズ側が公式サイトで「業界関係者からの入手を偽ったチケットの不正転売」について、ファンへの注意文をアップ。チケットキャンプ上で、同ツアーや『ジャニーズ野球大会2016』に関し、「業界関係者から最前列のチケットを入手可能であるかのような説明を加えて、極めて高額で転売しようとしている事象が発生しております」と、説明。出品者の情報は「事実と異なる内容が含まれている」として、こうしたチケットは購入しないよう呼びかけている。
ネット上での売買が始まり、転売を防止するためのデジタルチケット&顔認証導入が早くも打ち破られている状況だが、今回の受付こそ厳重なチェックが行われるのだろうか?