EXO中国メンバー脱退の真の狙いは……中国メディアの“臆測”が話題に
EXOの中国人メンバーとして活躍していたルハン、クリス、タオの3人が、所属していたSMエンターテインメントを相手に専属契約の解除を求めていた法廷闘争は、ようやく決着がつきそうだ。4月8日、ソウル中央地裁民事46部(ソウルの地方裁判所)は、ルハンとクリスの2名とSMエンタとの間で争われている契約解除裁判の最終弁論が終了し、5月27日に判決が下されると発表した。
裁判の経緯を振り返ると、まず2014年5月にクリスがSMエンタに契約解除を求めて提訴。続いて10月にルハンも提訴した。ルハンが裁判所に訴状を提出してからわずか6時間後、SMエンタは声明文を発表。声明によれば、ルハンは健康状態が良くなかったことや、中国国内での活動に取り組みたいと以前からSMエンタに相談しており、同社としてもスケジュール調整を行ってきた。そんな最中に突然、裁判を起こされたという。2人の脱退宣言を受けて当時、「EXOとしてデビューしたからこそ、個人的な人気が獲得できたにもかかわらず、一方的に契約解除を求めてきたことは残念だ。個人の利益しか考えていない」と同社は痛烈に批判していたのだ。
判決を間近に控える中、「網易新聞」(4月8日付)は、裁判の“舞台裏”について報じている。記事では、ある業界関係者の証言として「クリスは決してEXOを辞めたくて裁判を起こしたわけではない」という言葉を紹介。裁判を起こした本当の理由は、中国圏ユニット・EXO-Mのリーダーとして、EXOにたびたび巻き起こるスキャンダルからほかの中国人メンバーを守るためだったというのだ。
一体どういうことなのか? 記事は当時、EXOをめぐってさまざまなスキャンダルがあったとしている。いわく、EXOのマネジャーによるファンへの暴行事件(警察沙汰になり、罰金刑に)や、EXOメンバーと未成年少女との“関係”が取り沙汰された騒動、未発表の新曲の音源がネット上に流出し、SMエンタの会社の株価が急落したこともあった。
そんな中、クリスはSMエンタとの間で裁判を起こすことにより、メディアによる中国人メンバーへの関心が契約解除の裁判のみに集まるよう、そして韓国人メンバーが次々と引き起こすスキャンダル事件に巻き込まれないよう計算していたというのだ。これまでクリスは、裁判の相手でもあるSMエンタの関係者と秘密裏に接触しており、復帰に向けた話し合いを重ねてきたといわれている。もし今回の関係者の話が事実だとすれば、ファンが待ちわびた中国人メンバーの全員復帰も現実味を帯びてくる。いずれにしても、来月の裁判結果の行方に大きな注目が集まっている。
(広瀬賢)