親友の妻とのセックス動画が流出したハルク・ホーガン、100億円超えの慰謝料を勝ち取る!
頭頂部の毛量は薄いのに、サイドヘアーは長髪ブロンド。立派な口ひげを蓄えた個性的なビジュルと、アメコミのキャラクターのような強靭な肉体で、1980~90年代にはプロレス界のスーパースターだったハルク・ホーガン。2003年には、米最大のプロレス団体WWEの殿堂入りを果たし、05年にはホーガン家の日常を追うリアリティ番組の放送がスタートするなど、プロレス界のレジェンドとなった。
しかし、娘の友人と不倫していたことが発覚し、妻と泥沼離婚裁判を繰り広げた07年頃から、彼の人気は低迷。そんな中でも、WWEだけは彼をヒーローとして扱い、大きなイベントや試合にも出させた。だが、昨年7月、そのWWEがホーガンを「ただちに解雇する」と発表。07年に盗撮されたセックス動画の中で、娘が交際している黒人について「フ●ッキング・ニガー」と発言したことが、人種差別だとされたのだ。
この動画は12年3月に、「TMZ」など複数の米ゴシップ芸能サイトが、「ハルクのセックス動画が水面下で売りに出されている。流出は時間の問題」だと報道したもの。同年、10月4日にゴシップサイト「GAWKER」の編集者AJ・ドルリオ が、1分41秒に編集したハルクのセックス動画を公開し、内容を細かく説明する文章も載せた。
相手の女性はヘザー・クレム。ハルクの親友で、ラジオ番組司会者であるババ・ザ・ラブ・スポンジの妻だった女性だが、セックスしたときには、ババとの離婚が決まっていたため、不倫疑惑はクリアしている。しかし、あまりにもショボいセックスだったため、ハルクは笑い者になってしまった。
ハルクは「撮影されていたことは知らなかった」と主張し、「『GAWKER』に対して動画や記事の削除を要請しているのに、聞き入れてもらえない」と憤りをあらわに。そして、「TMZ」が、「ババが動画の中で、これを流出させたらリタイアできるほどの金が稼げると言っていた」と報じると、大激怒。ババとヘザー、「GAWKER」を相手取り、名誉毀損とプライバシーの侵害、それによって被った損害の賠償として1億ドル(約111億円)を求める訴訟を起こした。
ババとは和解したのものの、米連邦地方裁判所では敗訴。その後、この動画が原因でWWEを解雇されたハルクは、「GAWKER」に対してさらなる怒りを募らせ、フロリダ州での陪審員裁判を求めた。そして今月、この陪審員裁判がスタート。セレブのセックス動画をめぐる初の陪審員裁判として、全米のメディアが大々的に報じた。