「めちゃイケはもう無理」「行列は司会変わりすぎ」早く終了してほしいご長寿バラエティ
毎年3月の番組改変時期にはさまざまな憶測が飛び交い、多くの番組に終了説がささやかれる。そのほとんどが結局ガセであることも多かったのだが、ここ数年では、31年半続いた『森田一義アワー 笑っていいとも!』(フジテレビ系)、17年半続いた『はなまるマーケット』(TBS系)が終わり、今月末には25年間続いた『ライオンのごきげんよう』(フジテレビ系)も終了することに。今回は、「早く終わってほしいゴールデンタイムのご長寿バラエティ番組」を100名に調査した(Sagooooワークス調べ/調査地域:全国/調査対象:男女年齢不問/有効回答数:100)。
『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)公式サイトより
24票を獲得してこの不名誉なランキングの首位となってしまったのは『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)。1995年に前身番組『めちゃ×2モテたいッ!』が、翌96年にゴールデンタイムに進出した同番組は、当時ノリに乗っていたナインティナインの力もあり一躍大人気に。2010年にはたんぽぽ、重盛さと美らを新メンバーに迎え、さらなる躍進を試みるも、近年は人気が低迷し、視聴率は1ケタ台を連発している。そのため同番組には、次のような辛辣な意見が多く寄せられたようだ。
「出演している40代のおじさんおばさんが『イケてるッ!』っていうのはもう無理があります。すぐ辞めてほしいです」(40代/男性/会社員)
「だいぶマンネリしているので……。メンバーを変えてもやっていることはいつも同じようなことなので飽きてしまった」(30代/女性/無職)
「正直つまらないと思います。パターンが決まってる感じ。いろいろと問題もあったから、子どもの教育にも良くない」(30代/女性/専業主婦)
また、「昔の面白さと比べると悲しくなってくるし、岡村さんが痛々しいから」(20代/男性/学生)、「山本さんが抜けてから、企画が落ち着いてきてしまったような気がします」(30代/男性/契約派遣社員)など、昔は面白かったと、近年の同番組の不甲斐なさを残念がる人が多い。
そして19票を獲得し、残念ながら2位となってしまったのは2002年スタートの『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)。視聴率は現在も2ケタ後半を保ち、週間視聴率ランキングの常連でもある日テレの主力番組だが、意外にも世間の評価は低いよう。理由はやはり、降板したMC・島田紳助関係のものが多く、
「司会者が変わったし、一度終わらせてから新しい番組にした方がいいと思う」(30代/女性/専業主婦)
「司会がころころ変わるし、番組のコンセプトがブレすぎてると思うから」(20代/女性/学生)
など、いまだに紳助不在の穴を誰も埋められない現状が響く結果となった。さらに、「ほとんど法律が関係ないようなバラエティ内容ばかりだし、内容もマンネリ化していると思う。終わらせて、映画など放送してほしいです」(30代/女性/専業主婦)と、番組の趣旨が当初と変わってしまっていることを指摘する声も多く上がった。
17票を獲得して3位となったのは、88年に前身番組がスタート、そして97年に開始した『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)。今はこの番組しかレギュラー番組がないとんねるずにとって、番組終了は死活問題だが、「そろそろとんねるずに限界を感じる。タカさんのキャラ自体、今の時代需要がないような気がする」(30代/女性/契約派遣社員)、「もうとんねるずの時代は既に終わっていて、とんねるずの身内ネタを中心とした笑いは欠片も面白くないため」(40代/男性/無職)と、番組というよりとんねるずそのものに飽きていると思われる厳しい意見が。
4位は11票を獲得した『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)。12年まで続いた「子供に見せたくないテレビ番組アンケート」で9年連続1位となった、ある意味伝説の番組。4月からは火曜の午後9時から、金曜の午後9時に移動することとなり、番組名も『金曜★ロンドンハーツ』とリニューアルする。「この番組は子どもにも悪影響なので、早く終わってほしいと思います」(30代/男性/会社員)、「番組内容が下品かつ差別的な要素が含まれているように感じるから。また、子どもに悪影響を及ぼすと考えられるから」(30代/女性/無職)と、やはり子どもに見せたくないから終わってほしいという親目線の意見が圧倒的。
5位は8票を獲得した『ネプリーグ』(フジテレビ系)。最近は1ケタの視聴率も目立つが、低迷するフジの中では健闘している番組。局としては絶対に終わらせたくない番組の1つかもしれないが、「ああいう簡単なクイズ形式の番組が乱立してきたので、もう必要ないと思う」(30代/女性/専業主婦)、「もうクイズ番組はおなかいっぱいで、人を見下すような番組もたくさん」(30代/男性/会社員)と、クイズ番組自体がもういらないという意見が出ていた。
6位は最近タイトルを改名した『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)、7位はタレントの登竜門的番組『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)、8位はココリコ唯一の冠番組『いきなり黄金伝説。』(テレビ朝日系)、9位に毎週高視聴率を誇るTOKIOの『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)、10位にこちらも高視聴率番組『ぴったんこカン・カン』(TBS系)が続いた。
トップ5の中でフジテレビの番組が3つを占めるという、現在の局の低迷を顕著に表すことになったこのランキング。数々のインパクトを残す番組を制作してきたフジだが、果たして16年度はどのような立て直しを図るのか。また、この中の長寿番組は今年も存続するだろうか。