BIGBANGファン、中国人と韓国人が殴り合い! アイドルをめぐり深まる「中韓の確執」とは
中国でも韓国人アイドルは絶大な人気を誇っているが、中でもBIGBANGは「微博」公式アカウントのフォロー数が562万人以上と、断トツの人気だ。3月には中国8都市でコンサートが行われる予定で、多くのファンが心待ちにしている。チケットをめぐって詐欺事件も起こっており、ニセの「チケット優先予約権」(入場チケットではない)を600元(約1万円)で販売し、数万円をだまし取っていた詐欺グループの存在も明らかになっている。
中国のBIGBANG人気が最高潮に達する中、中国人ファンと韓国人ファンによる殴り合いのケンカが勃発し、話題になっている。「中国環球網」(3月8日付)によると、3月6日に韓国・ソウル市内のオリンピック公園で行われたBIGBANGの公演後に諍いが起こったそうだ。
その原因は、ライブ終盤にメンバーのテヤンが着用していた上着を脱ぎ、客席に投げ入れたことだという。最前列にいた中国人ファンが激しい争奪戦を展開。運良くその上着を手にし、終了後ライブ会場を後にした直後、地元の韓国人ファンが奪おうとして、殴り合いに発展したというのだ。現場は一時騒然となり、駆けつけた警察が2人を連行。深夜2時になって、ようやく両者は“和解”し、釈放となった。
くだんの中国人ファンの女性は、BIGBANGのライブ見るために中国からやって来たという。一方、韓国人ファンは地元の女子大生だった。この中韓ファンによる殴り合いのニュースに、中国SNSでは、「人が手に入れたものを奪おうとするなんて、韓国人は泥棒根性の塊」「韓国のファンは、中国のそれより悪質」「中国と韓国の女同士の殴り合いなんて、中韓戦争より恐ろしい」などなど、韓国批判が噴出している模様だ。
韓国人気アイドルグループをめぐっては、過去にも中韓のアイドルファンによる確執が何度も発生している。2015年には、中国初の国産男性アイドルTFBOYSのPVに使用された映像が、韓国の男性アイドルグループEXOのものと酷似しているとして、韓国人ファンがTFBOYSとそのファンに対し謝罪を要求し、双方による罵倒合戦が繰り広げられている。
また、そのEXOをめぐっても、複数の中国人メンバーが脱退したことで、中国人ファンは「韓国芸能界の奴隷契約が原因」と所属事務所に対して“怨み”を持っており、争いの種は尽きない。
これまでネット上が主戦場だった中韓のアイドルファンだが、今回はリアルなバトルに発展してしまったようだ。両者の仁義なき戦いは、まだまだ続きそうである。
(青山大樹)