「EXOがBIGBANGに負けた原因は……」中国人作家のコラムが波紋、コメント欄も炎上
中国における韓国アイドルの人気は、中国版Twitter「微博」を見るとよくわかる。中でもBIGBANGの公式アカウントは550万人以上が、EXOは125万人以上の中国人ファンがフォローしている人気ぶりだ。
そんな中、中国の人気若手作家がwebサイト「捜狐網」(2月26日付)に掲載した、韓国アイドルに関する論評が炎上している。同24日、韓国のポップカルチャーサイト「Soompi」はBIGBANGを2015年最優秀歌手賞、および男性グループ賞に選出。一部で本命といわれていたライバルEXOは、惜しくもこの争いに敗北した。多くの中国EXOファンが残念がる中、作家の勿念寒氏は「EXOに在籍していた中国人メンバーが相次いで脱退したことが敗北の要因」と論評したのだ。
勿氏によると、BIGBANGはEXOと比べるとデビューした時期が数年早く、アイドルとしての経験値も豊富で、グループの団結力がしっかりしているとのこと。一方、EXOのメンバーたちは、人気に大きな個人差があり、人数が多いことも影響して、グループでの活動にはまとまりがないと述べた。さらに、EXOは3人の中国人メンバー(クリス、ルハン、タオ)の脱退が大きく影響しており、ファンの数が激減した一番の原因であると結論付けたのだった。
中国のEXOファンはこの論評について、「EXOだって、獲得した音楽賞の数だったら負けていない。この作家はバカか!」「そもそもBIGBANGとEXOは目指している方向性が違う。BIGBANGは性格や芸術性重視で、EXOはルックスと身体能力を重視している。単純に比較するな」「3人が脱退しても、私の中でEXOは永遠に12人」などなど、否定的な意見が多く寄せられ、サイトのコメント欄が炎上する事態となった。
一方、勿氏はEXOのファンにも言及。「ルックスが良いというだけでEXOファンになる女性が多く、彼女たちには音楽性など関係ない」と指摘したことも炎上の一因になっているようだ。ちなみに勿氏は、中国散文詩研究会会員という肩書で、アイドルについてのコラムを多く執筆している。中国では、そこそこ影響力のあるコラムニストのようだ。
中国では現在、初となる中国国産アイドル・TFBOYSも徐々に人気が出始めており、将来的にEXOやBIGBANGと競い合うと見られている。中国でも本格的に男性アイドルがエンタメビジネスの中核となりつつある今、韓国勢と中国勢のせめぎ合いは熱を帯びそうだ。
(青山大樹)