“悪女”の根性物語! 中洲のホステスが財閥2世・ユチョンを狙う『ミス・リプリー』
T子 髪形は変だけどね~(笑)。揃った前髪の毛先がなぜかいつも左に流れてるんだけど、あれはくせ毛なの? 御曹司役なのにスタイリング感ゼロだし。ランニングして汗だくのときも、頭に髪の毛はりついていて、「大丈夫これ?」って思ったわ。
A美 確かに髪型が残念なドラマでしたけど、日本語を話すユチョンを見られたのはうれしかったです♪ 母親が日本人の設定なんですよね。
T子 ユヒョンの小さいころの回想シーンで、母親が息子に言い慣れている口調で「愛してる」って言うじゃない。あれは韓国らしいなって思ったわ。日本人は、めったなことがないと親子でも「愛してる」なんて言わないじゃない。
A美 文化の違いですよね。韓流系のイベントで「愛してる~」「サランヘ~」って言っているのを見ると、なんだかなぁとは思いますね。言い慣れすぎて、言葉に重みがないんですよ(笑)。
T子 初めて聞いた頃はうれしかったのに、聞き慣れてくると「とりあえず言っときゃいいと思ってるでしょ?」って思っちゃう。
A美 ユヒョンのハーフ設定もそうですけど、チャン・ミリも博多育ちだし、ちょこちょこ日本が出てくるのは面白かったですね。日本の総理大臣の娘役をT-ARAのジヨンが演じたじゃないですか。「さとうゆう」。あれも発音がひどかったですよね。がんばってるのはわかるんだけどカタコト。
T子 韓国人が見れば「日本語しゃべってるよ~!」って感じなんだろうけど、日本人から見ると突っ込みどころが多すぎよ~!! そもそも総理大臣が泊まる高級ホテルの設定なのに、高級感がないのよね。日当たり悪そうで、ひなびた感じがしてラブホっぽいの。
A美 ミリのスカートの短さもおかしい! 高級ホテルの従業員があんなミニスカート履かないですよ!
T子 そうそう、彼女の衣装はいつも丈短いわよね。
A美 彼女、老け顔だから若者の格好が似合わないんですよ。就職面接のシーンで、26歳って言ってるのを見て、無理あるだろーって思ったんですけど、調べたら彼女、当時27歳なんですよ。もっと老けて見えたからびっくり。
T子 そもそも就職面接で、白シャツのなかに黒いブラジャーしているのもおかしかったわ。そりゃ男になめられちゃうわよ!
A美 まぁ、ミリはとんでもない悪女だけど、幸せをつかむためなら彼女ぐらいに図太く生きるのも必要なのかもしれないですよ?
T子 確かに、女に生まれたからには、それを武器に使うのも生きていく上での1つの知恵よね。
A美 共感できるかは別として、玉の輿を狙いたい女性にはおすすめのドラマですよね!
T子 男が喜ぶことをさらりとやってのけるミリの、本音と演技の境目を探りながら見るのも面白いと思うわよ。
A美 人間くささのある役だから、多少本音も混ざってそうですよね。やり方はどうかと思うけど、彼女のこれまでを思うと多少同情の余地もあるし。