世界的な人気歌手カーリー・レイ・ジェプセンが路上パフォーマンスしたら、いくら稼ぐ?
長い下積み時代中に、歌手ジャスティン・ビーバーに才能を見いだされ、一躍売れっ子シンガーソングライターとなったカーリー・レイ・ジェプセン。ジャスティンは、カーリーの「コール・ミー・メイビー」(2011)を、恋人だったセレーナ・ゴメスや友達と口パクするパロディービデオを制作し、SNSで拡散。誰でも口ずさめるポップで軽快なテンポの「コール・ミー・メイビー」は爆発的な大ヒットとなり、全米で9週連続1位を獲得。
14年には念願だったブロードウェイ・ミュージカル『シンデレラ』に主演し、高い評価を得た。頂点に上り詰めたカーリーだが、初心を忘れずに制作活動にいそしみ、昨年にはサードアルバムとなる『エモーション』をリリース。このアルバムも世界的なヒットとなり、先週末には、出演したテレビミュージカル『Grease: Live!』が全米で放送されるなど、充実した忙しい日々を送っている。
そんなカーリーが、人気コメディサイト『Funny or Die』の「予告なしでストリート・パフォーマンスをしたらどうなるか」という企画で、ロサンゼルスの道端でパフォーマンスを披露した。
『Funny or Die』は1月31日に、「みなさん、カーリー・レイ・ジェプセンが何百万人もの前で『Grease: Live!』のフレンチー役を熱演したのをご覧になったでしょう。でも、彼女が小銭を稼ぐために、歩道で戸惑いながらパフォーマンスするのを見たことはないでしょう? ロサンゼルスのサードストリート・プロムナードで、バスキングする彼女の姿をどうぞご覧ください!」という説明文と共に、2分11秒のショート動画を掲載した。
バスキングとは、パフォーマンスを披露した後、帽子やギターケースなどに投げ銭を集める行為のこと。立ち止まって見た人が満足すれば、お札を入れてくれることもある。ホリデーシーズンの12月は月に2,500ドル(約30万円)も集まるが、1月になると400ドル(約4万6,000円)集まればいいと言われるほど、その額は月によって左右される。
今回公開された動画は、カーリーが、ギタリストの男性を一人連れて、道端に設けられたステージに登場するところからスタート。黒髪のおかっぱ頭、オフショルダーの半袖トップスに黒のオーバーオールを着た彼女は、とても地味で、誰の目も引かない。しかし、マイクを手に歌い始めると、道行く人たちは振り返り、カーリーだと気がつき驚く人が続出。インタビューされた男性は、「カーリー・レイ・ジェプセンにすごく似てると思ったけど、あんな有名人がこんなところでパフォーマンスするわけないし」と戸惑いながらコメントしていたが、まさかという表情でカーリーを見る人が多かった。