『クレイジージャーニー』狂気の旅人・丸山ゴンザレス×佐藤健寿が語る、人気番組の裏話
狂気の旅人たちに密着し、常人離れした旅を追う深夜番組『クレイジージャーニー』(TBS系/木曜午後11時53分~)。日本のテレビで久しぶりに見る、放送ギリギリともいえる過激な内容で、釘付けになっている人も多いのではなかろうか。
1月27日には、待望のDVD『クレイジージャーニー』が発売され、瞬く間に1万枚を突破。近年では、異例の売り上げを見せている。そんな中、1月31日に東京・タワーレコード渋谷店で、番組準レギュラーの危険地帯ジャーナリスト・丸山ゴンザレスさんと、『奇界遺産』(エクスナレッジ)で有名な写真家・佐藤健寿さんの対談が、DVD発売記念イベントとして開催された。会場を訪れると、チケットを手に入れることができた、約250名の熱烈なファンが集まり、異様な熱気に包まれていた。
司会のあべこうじが、丸山ゴンザレスさんと佐藤健寿さんにテレビ出演後の反響を聞いてみると、「街中で声をかけられることもあるし、一番多いのは空港で声をかけられることが多いですね。中東のとある国の空港で出会ったケニア人の方に、日本語で『見てます!ジャマイカ編、良かったです』と言われたこともありますね」と丸山さん。佐藤さんも「新宿とか渋谷を歩いていたり、旅先のタヒチへ行った時なども声をかけられたりしました。前に、この番組で台湾行った時も声をかけられて、いろんな人が見ているんだなと思いました」と語った。
■二度と見ることができない貴重映像も
今回のDVDは、2015年4月に放送が始まってから特に好評だった回に、テレビ未放送部分をプラスした内容で、丸山さんの旅はルーマニアの「マンホールタウン潜入」編が収録されている。マンホールタウンとは、ルーマニアのなかでも相当治安の悪いエリアに存在している、国や親から捨てられた男女約30人が暮らすマンホールのこと。とはいえ、行く前は詳しい情報がなかったため、現地を訪れ、ホームレスなどに聞き、圧倒的な威圧感を放つマンホールタウンのボス、ブルース・リーに交渉し、内部の潜入に見事成功する。中へ入ると、非常に狭いが、意外にも電気は通っていて、まるでクラブのよう。しかし、独特の刺激臭が鼻をさし、進むに連れて人が密集し、注射器で覚せい剤を使用する人が現れるなど、この世のものとは思えない衝撃映像が……。
あべが「ここの穴を通るときに、注射器で打ってる人もいたじゃないですか。通ってくるときに刺される可能性もあるじゃないですか?」と心配そうに聞く。すると、丸山さんは次のように答えた。
「そういうのもあるし、物を盗まれる可能性がすごくあったんです。だから、貴重品はポケットとかに入れないようにしていました。最初は触られたり、何こっち見てんだみたいな感じで絡んできたんですが、ブルース・リーが客人だと言ってからは、それもなくなりました。すぐに連絡が回るのか知らないですけれど」
また、ブルース・リーのその後についてはこう語った。
「ブルース・リーの主な仕事として、麻薬の売買をしていたんですね。ルーマニアの社会問題として、ドラッグが蔓延していることがあって、それを海外メディアも取り上げるわけですよ。その象徴としてブルース・リーが扱われていることがあって、捕まっちゃったんですよ。だから彼はもう、あそこにはいないです。ルーマニアの友人に今朝確認していたんですけれど、刑務所に入っているよ、ということでした」
逮捕により、今やマンホールも封鎖。もはや二度と見ることができない貴重映像となっている。