繁殖行為=乱交!? 自然ドキュメンタリーでご機嫌な解説をするS・ドッグが大評判
リスが登場したシーンでは、食べ物の「ナッツ」をスラングの「キンタマ」という意味で使い、「ナッツでも探してんのか? おまえさんのナッツどこだ! ってか?」とニヤニヤ。繁殖行為が始まると「こいつの腰の動き、爆速だな。まるでAK‐47じゃねぇか」とライフル銃に見立て、その間にテンがリスの巣に入り、子リスを捕まえるというシーンが流れると、「こりゃ、悲しいじゃねぇか」「教訓だな。赤ん坊に留守番させるのは無防備、外で無防備なセックスしてるときは特にな」とまとめる。ちなみにテンのことは「キツネか?」と、初めて見たような口調だった。
また、カエルの繁殖行為の映像が流れると、アメリカで有名な自動車保険GEICO(ガイコ)のイメージキャラクターのヤモリと混同してしまい、「ガイコか? これ、ガイコか?」「ガイコが乱交してんのか? おい、チビも入れてやれよ」と、もはや意味不明。
ほかにもいくつかのバージョンが作られているのだが、解説ではなく、スヌープが見て思ったことをしゃべっているだけというスタイルで、感動的な映像もコントのように見えてくる。しかし、このスヌープのナレーションは大好評で、放送されるたびに「自然の映像とスヌープ節が、めちゃくちゃ合ってる」「映像が3倍楽しめる」との声が殺到。先月放送された『プリザネットアース』も、ネット上で「安定したおもしろさだった」と話題になったばかりだった。
そんな中、オンライン署名収集サイト「Change.org」で、本家本元の『プラネットアース』のナレーションをスヌープにさせようという活動が始まったのだ。発起人の女性は、「『プラネットアース』のスヌープ版ナレーション制作を求める」と、3万5,000人の署名を目指して活動を開始。集まったら、「(放送局である)BBC、ディスカバリーコミュニケーションズ、アニマル・プラネット、スヌープ・ドッグ宛てに送る!」としている。
この活動はネット上でじわじわと話題になり、スヌープも注目。1月28日に「誰が立ち上げたんだよ??」と涙が出るほど笑っている絵文字を付け、「よし、こりゃやるしかないな。もっと『プリザネットアース』聞きたい奴はいるか?」と署名サイトへのリンクを貼ってツイートした。スヌープのツイートを受け、米メディアも「すごい署名活動が行われている」と報じ始め、目標の3万5,000をあっさりと達成。現在、5万まであと少しというところまできている。
ネット上では、「気分が落ち込んでいるときに、これを聞くとアガる」「1人で寂しいときに、スヌープのナレーションを聞くと、友達と一緒に聞いているようで楽しくなる」と、ニーズが高い『プリザネットアース』。『リトル・ブリテン』など、非常識でハチャメチャなコメディを制作することでも知られているBBCだが、アメリカ人たちの切なる願いをかなえてくれるのだろうか。今後の動きに期待しながら注目していきたい。