東出昌大は“隠れ低視聴率俳優”!? 『ごちそうさん』以降パッとせず、「初主演ドラマも不安大」
昨年1月1日、杏と入籍し、今夏には第1子、第2子となる双子のパパとなることが明らかになっていた東出昌大が、ドラマ初主演を果たす。
東出が主演を務めるのは、今春、日本テレビ系『金曜ロードSHOW!』(金曜午後9時~)枠でオンエアされるスペシャルドラマ『さよならドビュッシー ~ピアニスト探偵 岬洋介~』。原作は、シリーズ累計93万部を超える中山七里氏の「岬洋介シリーズ」の第1作で、第8回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作の『さよならドビュッシー』(宝島社)。2013年1月に橋本愛の主演で映画化されたが、テレビドラマ化は初となる。
主人公・岬洋介(東出)は、優秀な検事だった過去を捨て、ピアニストとしての人生を選択しつつも、人並み外れた推理力を持つ探偵。ヒロインとなる真田遥(黒島結菜)は、不幸な火事に巻き込まれ、全身に大やけどを負ってしまうが、最愛の人との約束を果たすため、岬の指導のもと、ピアニストを目指すという役どころ。遥は次々と不可解な難事件に襲われ、岬が事件の陰に潜む哀しい真実に迫っていくストーリーが展開される。
クランクインはまだだが、2人は撮影に向け、昨年10月からピアノのレッスンを続けているという。東出と黒島は、昨年のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』に出演しているが、絡むことがなかったため、事実上初共演。ほかの主なキャストは、北大路欣也、武田真治、上白石萌歌、嶋田久作、金田明夫、半海一晃、木の実ナナ、菊池桃子、キムラ緑子らだという。
東出は映画デビュー作となった『桐島、部活やめるってよ』(12年8月)で注目を集め、NHK朝ドラ『ごちそうさん』(13年度後期)で、主人公・め以子(杏)の夫役を演じブレーク。映画では、『クローズEXPLODE』(14年4月)、『アオハライド』(同年12月)、『GONIN サーガ』(15年9月)で主役を張ったが、今までドラマでの主演を務めたことはなかった。
ドラマとなると、『ごちそうさん』以降、昨年は『花燃ゆ』(井上真央主演/全話平均視聴率12.0%=ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、『問題のあるレストラン』(フジテレビ系/真木よう子主演/同9.3%)、スペシャルドラマ『永遠のぼくら sea side blue』(日本テレビ系/有村架純主演/同8.0%)に出演したが、いずれも視聴率は振るわなかった。
『ごちそうさん』でブレークはしたが、その後の出演ドラマがヒットせず、インパクトを残せていない東出。3月に放送開始で、3年にわたってオンエアされるNHKドラマ『放送90年大河ファンタジー 精霊の守り人』(綾瀬はるか主演)には、主要キャストでの出演も決まっているだけに、スペシャルながら初の主演ドラマとなる今作では、東出の真価が問われることになりそうだ。
(森田英雄)