サイゾーウーマンコラムガーナのジェントルマンは支配人 コラム 【連載】ヨシダ ナギの私が愛した世界のイケメンたち 誠実で料理上手 ガーナのゲストハウス支配人は正真正銘のジェントルマン 2016/01/30 15:00 イケメンヨシダナギガーナ フォトグラファー ヨシダ ナギが世界中で見つけたイケメンをこっそりあなただけに紹介。 イケメンNo.03 トーク・トゥルー from ガーナ 「真実を話す者」。彼はそんな名前を持っている男だ。 彼に出会ったのはガーナのゲストハウスだった。そのゲストハウスは、アメリカ人のおばあちゃんがボランティアで運営しており、そこの支配人がガーナ人のトーク・トゥルーだった。 わたしがガーナを訪れたのは撮影ではなく、パイナップルがおいしいと聞いたからだ。その「ひとりパイナップルツアー」で滞在したのが、そのゲストハウスであった。 ガーナ人は、とても人がいいといわれているが、彼はその中でも群を抜く正真正銘のジェントルマンであった。お金を預けるとたいていの場合において、少なくなって返ってくるのがアフリカ。それはガーナとはいえ例外ではない。しかし、彼は信頼できる男として、現地人だけでなく、諸外国の人間からお金を預かり、1ドル1セントたりとも抜かずに返す。 方々からリスペクトを集める彼が地元を歩くと、「トーク・トゥルー!」「トーク・トゥルー!」と老若男女から黄色いコールがかかる。彼はそれらの声援を背中で受け、ヘビー級のチャンプさながらに両拳をつき上げて、こう言い放つのだ。 「I will be free !!」と。(わたしは瞬時に、「青天井‼」と、勝手に脳内和訳したが、少し違う気がしている) そんな彼は料理がとても上手で、私の滞在中、毎日違うガーナ料理を作ってくれた。スパイスのきいた豆のシチュー、魚と揚げバナナの炒め物、そしてアフリカンピザ。いまだに彼の作ってくれた料理は、アフリカ歴訪史上No.1だ。アフリカ渡航で、5kg太って帰国したのもこれが初めての経験だった。 そんなこんなで、帰国が迫ったある夕方、彼に「なぜ、あなたはそんなにも誠実なの?」と聞いてみた。彼はうれしそうに笑って、少し考えてから、こう答えた。 「僕のトーク・トゥルーという名前は本名なんだ。その名前に恥じぬように生きる義務が、僕にはある」 誠実系イケメン、ここにあり。そう思った。 ヨシダナギ 1986年生まれのフォトグラファー。アフリカ人への強烈な憧れを幼少期から抱き「大きくなったら自分もアフリカ人のような姿になれる 」と信じて生きるが、自分が日本人だという現実を両親からつきつけられ、10歳の時に大きく挫折する。独学で写真を学び、2009年より単身でアフリカに渡り、憧れの彼らの写真を撮りはじめる。アフリカの裸族と共に裸になったことがさまざまなメディアで紹介され、その奔放な生き方と写真が注目を集める。現在はアフリカや途上国の秘境や僻地で写真を撮りながら、“アフリカ人の美しさ”や“アフリカの面白さ”を伝えるべく、講演会やコラム寄稿などの活動を積極的に行っている。 ・公式サイト 最終更新:2019/05/21 16:52 Amazon ガーナを知るための47章 (エリア・スタディーズ 92) くいしん坊、万歳! 関連記事 宜保愛子のものまねで爆笑 ヨシダナギが初めてのアフリカで出会ったコミュ力高いガイド撮影禁止のはずが… インドでハイクラスなイケメン聖人から「頭ポンポン」「お墓に住む」スラム街の人たち 丸山ゴンザレス、村田らむが語るアジアのディープスポットクリスマスにシャワーをのぞかれた… それでも女子に勧めるアジアの旅行先とは?友人の思わぬ本性、現地男性の誘惑……海外旅行はトラブルの宝庫 次の記事 『ダウントン・アビー』のヒット要因は? >