Sexy Zone・中島健人主演映画『黒崎くん~』、ドラマ版低調で「大ヒットは厳しい」!?
Sexy Zone・中島健人が主演する映画『黒崎くんの言いなりになんてならない』(以下、黒崎くん)が2月27日より、全国ロードショーとなる。原作は、2014年2月号から、少女漫画雑誌「別冊フレンド」(講談社)で連載され、コミックは累計発行部数100万部のヒット作となっている同名漫画。監督は新進気鋭の月川翔氏、脚本を手がけるのは連ドラ『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)、『ホテルコンシェルジュ』(TBS系)などを担当した松田裕子氏。企画制作は日本テレビ放送網だ。
本作は、転校生で寮生活を送ることになった恋愛経験ゼロのヒロイン・赤羽由宇(小松菜奈)が、主人公である副寮長の“悪魔級ドS男子”黒崎晴人(中島)に逆らった罰として、「絶対服従」を命じられ、抵抗しつつも翻弄されてしまうというラブストーリー。黒崎くんの親友で“白王子”と呼ばれ、女子のあこがれのマトである寮長の白河タクミ(千葉雄大)も登場し、由宇の心は2人の男子の狭間で揺れ動く……といった物語が展開されるという。そのほかの主なキャストは、高月彩良、ジャニーズJr.・岸優太、岡山天音、川津明日香らとなっている。
中島はこれまで、『劇場版BAD BOYS J~最後に守るもの~』(13年11月公開)、『銀の匙 Silver Spoon』(14年3月公開)と2本の映画で主演を務めているが、ラブストーリーは今作が初チャレンジ。映画公開に先駆けて、日テレでは『黒崎くん~』のスペシャルドラマを昨年12月22日(深夜0時19分~)、23日(午後11時59分~)にオンエア。その視聴率は第1夜が4.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、第2夜が5.0%で、時間帯を考えると健闘といえるかもしれぬが、決して好視聴率とはいえない数字だった。
ジャニーズタレント主演作は、一定のファン集客が見込めるとはよくいわれるが、ストーリーや他キャストからいっても、観客は10代女性を中心とした若年層に限定されそうなだけに、大きなヒットはなかなか難しいかもしれない。
同作の公開を記念して、1月23日より上映劇場にて、『黒崎くんの言いなりになって「キャストを劇場に呼ぼう!」』キャンペーンがスタート。これは、キャストを呼びたい劇場を選択し、応募総数が上位になった5劇場の中から抽選で、舞台挨拶実施劇場を決定する企画。また、2月1日には、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで、舞台挨拶付先行上映会を開催するなど集客に躍起だ。
当然、本公開が近づけば、日テレの電波を使った宣伝が繰り広げられるのは必至。果たして、どこまで興行収入を伸ばせるのか、主演である中島の腕の見せどころとなりそうだ。大方の予想を覆して、ヒットとなってほしいものだが……。
(森田英雄)