「悪徳整形医の手口が知りたい!」Dr.高須幹弥が、“やりすぎ整形顔”を生む舞台ウラ暴露
■悪徳医師のぼったくり術でやりすぎ顔に?
安価な施術を謳っているクリニックでは、カウンセリングで高額な手術に誘導するパターンもあります。僕が聞いた話では、二重瞼の手術を希望したところ「目頭切開も一緒にやらないと二重手術はできない」といわれて、両方の施術を受けたというもの。でも手術が終わってみると、目頭はわからないくらい少し切っただけ。それなのに、施術料は二重手術だけの金額より3倍くらい高くなっていたそうです。ちなみに、目頭切開をしなくても二重瞼の手術はできますからね。
ほかにも、本当は違うのに、眼瞼下垂と診断されて高い方の手術を勧められたり、「鼻だけを高くすると不自然だから、ゴアテックス(眉間を出す手術)もした方がいい」といわれて、結果外国人のような鼻にされたりした人もいました。言われるがまま施術して、仕上がりに後悔して僕の所へ直しに来る患者さんもたくさんいます。
あとは、カウンセリングを受けた日に施術すれば、キャンペーン料金や半額になると言われてその場で結論を急かされたり、「美容クラーク」といわれるカウンセリング専門の人が希望以外の部位の手術を言葉巧みに勧めてきたりとかもあるようです。
■優良医師とのカウンセリングが大事
たとえ周りから見てやりすぎに思えるレベルでも、患者さん自身が希望して満足しているのならいいと思うのですが、希望と違えばそれは失敗です。ちゃんとしたクリニックなら、やりすぎと感じたときにはきちんとお伝えするし、どんな手術でも納得いくまでしっかりカウンセリングをします。決心がつかない場合は持ち帰って考えてもらう時間も作ります。少なくとも、僕のところでは必ずそのようにしています。
キレイになりたい気持ちにつけ込んでお金を搾り取ろうとしたり、その日のうちに契約させようとするところは要注意。特に気の弱そうな子は、後々文句を言ってくることもないだろうと思われてぼったくられる危険性が高いので、気をつけてくださいね。
高須幹弥(たかす・みきや)
美容外科「高須クリニック」名古屋院・院長。オールマイティーに美容外科治療を担当し、全国から患者が集まる。美容整形について真摯につづられたブログが好評。
・公式ブログ