TOKIO・長瀬『フラジャイル』初回9.6%! 堀北『ヒガンバナ』に敗北で爆死確実か
毎クール注目を集めているのが、日本テレビとフジテレビによる、水曜午後10時からの“水10”ドラマ対決だ。1月期は、日テレが、結婚後初の連ドラ主演となる堀北真希の『ヒガンバナ 警視庁捜査七課』、フジはTOKIO・長瀬智也主演の『フラジャイル』で勝負に出た。
『ヒガンバナ』は2014年「金曜ロードSHOW!」枠で単発放送されており、今回連ドラに“昇格”した。女性犯罪者及び女性被害者対策を目的に設置された、女性だけの非公式の課「警視庁捜査七課」が舞台で、主人公・来宮渚(堀北)は同課の刑事。堀北にとっては、15年1月期の『まっしろ』(TBS系)以来、丸1年ぶりの連ドラ主演だ。主な出演者は大地真央、高梨臨、YOU、知英、高橋恵子、佐野史郎、TKO・木本武玄、平山浩行、市川和宏。北川景子との結婚を発表したばかりのDAIGOが、キャスティングされているのもポイントだ。
かたや『フラジャイル』の舞台となるのは、壮望会第一病院で、主人公の岸京一郎(長瀬)は強烈な変人だが、極めて優秀な病理医。患者の命を救うため、そして己が信じる医療の正義のため、周囲とのあつれきなど一切いとわない京一郎の闘いと活躍を描いた作品となっている。長瀬は13年10月期の『クロコーチ』(TBS系)以来、2年3カ月ぶりの連ドラ主演。ヒロインは、新米の神経内科医・宮崎智尋役の武井咲で、京一郎に認められて病理診断科で勤務するようになる。ほかの出演者は人気上昇中の野村周平、小雪、北大路欣也らだ。
1月14日、ともに15分拡大で初回を迎えたが、その視聴率は『ヒガンバナ』が11.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、『フラジャイル』は9.6%の1ケタスタートで、どちらも低空飛行ながら、まずは日テレの先勝。
実はこの“水10対決”は、14年1月期以降、日テレが8連勝中なのだ。フジが最後に勝ったのは、13年10月期で、このときはフジの『リーガルハイ』第2シリーズ(堺雅人主演)が平均18.4%の高視聴率をマーク。対する日テレの『ダンダリン 労働基準監督官』(竹内結子主演)は、平均7.5%しか獲れず完敗を喫した。
その状況下で、まだ発表はされていないが、フジが今クールをもって、“水10”のドラマ枠を廃止するとのウワサがまことしやかにささやかれている。それが事実であれば、長瀬は尻ぬぐいの“敗戦処理”役で、いささか気の毒な気もする。
前クールの“水10対決”も同日スタートで、初回は日テレ『偽装の夫婦』(天海祐希主演)が14.7%、フジ『無痛~診える眼』(西島秀俊主演)が11.6%だった。『無痛』は第2話以降、7~8%台をウロウロし、平均は7.9%と惨敗したが、それでも初回だけは2ケタ台だった。
『フラジャイル』は、ライバルドラマの『ヒガンバナ』の視聴率がさほど高くなかったにもかかわらず、いきなりの1ケタ台で先行きは不安。しかも、ドラマの舞台となるのは、一般的になじみがない病理診断科。キャストはそれほど豪華ともいえず、ヒロインは“低視聴率女優”の武井だ。『ヒガンバナ』は、堀北の寿引退作になるとの情報もチラチラ飛び交っているだけに、視聴者の関心も高い。それだけに、『フラジャイル』には、どうしても“爆死”の予感がしてしまう。
第2話も懲りずに15分拡大版となる予定の『フラジャイル』。大方の予想を覆して、巻き返しを図ってほしいものだが……。
(森田英雄)