フジテレビ、年末年始に“テレ東以下”連発! 千原ジュニアの教養番組が2.4%の地獄絵図
大みそかに放送された『NHK紅白歌合戦』だが、後半の平均視聴率が39.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、2部制となった1989年以降最低値を記録したと話題になっている。しかし昨年、情報番組やバラエティ、連続ドラマとことごとく“爆死”を遂げたフジテレビも、年末年始の番組で衝撃の低視聴率を連発していた。ゴールデン/プライム枠でさえ、テレビ東京を下回る数字を次々と記録したのだ。
まずは12月29日午後7時スタートの『ボクシングフェス2015』は7.2%、そして9時からの『RIZIN「SARABAの宴」』は6.4%を記録。同時間帯に放送されたテレ東の『ありえへん∞世界』の7.9%、『開運!何でも鑑定団年末スペシャル』10.6%にそれぞれ惨敗を喫し、民放最下位だった。翌30日はさらに悲惨で、6時から4時間の枠で放送された『カミワザJAPAN』は5.3%、10時からの『日本くぎづけ大学』に至っては、2.4%と空前の低視聴率を叩きだし、こちらも民放最下位だった。
「フジの年末特番では、13年の大みそかに放送された『東京五輪夢と奇跡の物語』が2.0%という衝撃的な低視聴率を記録したことが話題に。今回の『日本くぎづけ大学』は、不定期で放送される千原ジュニアと高島彩司会の教養バラエティですが、13年に次ぐ超低視聴率となってしまいましたね」(スポーツ紙記者)
そしてフジは、大みそかに格闘技イベント『RIZIN』中継を放送し、第1部5.0%、2部7.3%、3部3.7%を記録。この日だけは唯一テレ東に完勝しているものの、NHKの『紅白歌合戦』、日本テレビの『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 大晦日年越しスペシャル 絶対に笑ってはいけない名探偵24時!』(日本テレビ系)という高視聴率番組が同時間帯に放送されていただけに、「テレ東に勝ったといっても、どんぐりの背比べですよ」(同)との指摘も。なお、深夜枠では『ジャニーズカウントダウン2015‐2016』が12.5%と高視聴率を記録し、「29~31日の年末番組では唯一の2ケタを記録しました。『カウコン』復活は大金星でしたね」(同)という。
しかし、年明け後もジリ貧が続く。1日、フジは午後6時からの『超豪華!歌うま正月SP 十八番で勝負!!新春!オールスター対抗歌合戦』が4.0%、9時からの『ネプリーグ新春SP』が5.6%で、テレ東の人気番組『大食い世界一決定戦!』(7~11時)の前半4.9%、後半7.1%に敗北。2日も、フジは6時30分からの『奇跡体験!アンビリバボー新春SP』が6.8%で、テレ東の同時間帯番組『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』の8.5%に敗れてしまった。
3日に関しては、フジは午後6時からの『VS嵐』が12.2%、9時からの嵐・二宮和也主演ドラマ『坊っちゃん』が10.4%と健闘しているが、それでも『坊っちゃん』はテレ東の『和風総本家』が記録した10.8%に惜敗した。
「もはや『振り向けばテレ東』という時代は終わり、『振り向けばフジ』の時代が本格的に到来しました。テレ東は、長い時間をかけて強力なコンテンツを育て、年末年始に勝負をかけた様子でしたが、フジは『アンビリバボー』『ネプリーグ』など長寿番組のスペシャルを放送しても、結果を残すことができなかった。全体を見ると、29日から三が日にかけてフジが2ケタを獲得したのは『ジャニーズカウントダウン』『VS嵐』『坊っちゃん』と、それこそ嵐の番組のみ。15年末の『紅白』惨敗原因が『ジャニーズ依存』と批判されるなか、それでもフジはジャニーズにすがらざるを得ない状態のようです」(同)
15年は、常々「何をやっても裏目」と言われ続けたフジだが、新年を迎えた視聴率にも、大きな変化はないまま。この惨状は一体いつまで続くのだろうか?