嵐のアリーナツアー&顔認証システムに、「海外ファンには残酷」「絶望感」と韓国から悲鳴
嵐ファンにとって2015年の年の瀬は、幸せなものになったに違いない。韓国の嵐ファンも例外ではないようで、嵐のコンサート『ARASHI LIVE TOUR 2015 Japonism』に参戦するため日本へ飛んでいき、現在上映中の二宮和也主演映画『母と暮らせば』も鑑賞する、そんな幸せで充実した日本旅行レポが韓国のファンブログに続々と上がっている。さらに韓国では今、遅ればせながらも相葉雅紀主演の映画『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』が公開中。日本に行けなくとも韓国で嵐メンバーの映画が見られるという、至福の時間を満喫しているファンが多い。
ところが、そんな幸せが16年も続くかどうか不安がる声が、韓国の嵐ファンたちの間でちらほら聞こえ始めている。というのも、昨年12月27日の東京ドームでのファイナル公演で発表された「9年ぶりのアリーナツアー」が、早速韓国ファンたちを動揺させているのだ。
とあるファンは、ブログで「会場でアリーナツアー決定と言われた時、もちろんテンション上がったけど、一瞬頭をよぎったのは、チケットどうしよう、大変! ということ。今もチケットの確保に相当苦労しているというのに……」といった感想を述べている。
周知の通り、嵐のコンサートチケットの倍率が高く、韓国のネットオークションなどでは東京ドームの2階後方席でも最低5万円からといわれていたが、ドームよりキャパが小さなアリーナとなれば、チケットの高額転売が行われる可能性はさらに高い。アリーナツアー発表時に二宮が「チケット争奪戦が楽しみですな~」と発言したというが、死に物狂いの戦争になるのは確実である。
韓国のジャニーズコミュニティーには「東京ドームのファイナル公演後、ファンクラブ入会者の列がすごかったけど、そろそろ会員数200万人超えるんじゃない? チケットあきらめた方がいいかな? どう思う?」「私の全ての運気が、アリーナツアーのチケット当選に集まればいいのに」「あまり期待しないで申し込んでみるつもり。でも、横浜アリーナは絶対行きたい」といった、喜びと不安混じりのコメントが続出している。
そんな韓国ファンたちが心配しているもう1つの懸念材料は、うわさの「顔認証システム」導入である。日本では転売防止につながるといって歓迎する声も多いが、海外ファンとしては素直に喜べないのが事実。顔認証システムについての韓国ファンの反応は、次のようだ。
「いくつかのFC名義を使い分けている韓国人も多いけど、もし本格的に顔認証システムが導入されれば、“1人につきFC名義ひとつ”になるわけでしょ? 当選率は上がるかもしれないけど、落選した時の絶望感は今まで以上に大きいはず。いざという時、誰かに譲ってもらえなくなるから、あきらめるしかない」
「日本にいたらテレビ番組観覧などで嵐の顔を拝見できる機会はいくらでもあるけど、私たち韓国人ファンは年に一度のコンサート参戦が唯一の楽しみ。海外ファンにとっては、残酷なシステム」
「嵐を生で見られる機会が減るかも」という不安と複雑な気持ちを抱えたまま新年を迎える韓国の嵐ファンたち。16年はまさに「ジャニーズの海外ファンはつらいよ」としか言いようがない年になるかもしれないが、めげずにファンを続けることができるのだろうか。