嵐コンサート、「顔認証システム」導入も……実態は「係員の目視」! ファン絶句の手法
嵐のコンサート『ARASHI LIVE TOUR 2015 Japonism』の東京ドーム公演が、12月23日からスタートした。公演の数日前には一部ファンクラブ会員に向けて「制作開放席」の抽選販売が実施され、申込時に顔写真登録を行うことが義務付けられていた。ジャニーズでは異例の“顔認証システム”導入かと注目を集めていたのだが――。
同ツアーは11月6日にナゴヤドームで初日を迎え、札幌ドーム、京セラドーム大阪、福岡ヤフオク!ドームをまわり、いよいよ最終地点となる東京ドーム公演が開始。12月15日には同公演に申し込んだものの、落選してしまったファンの元へ制作開放席の抽選販売を行うとの告知メールが届いていた。
「メールには本人確認時に『顔認証』を行ってチケットを引き換えるため、申し込み時に『顔写真登録が必須』という注意書きがあったことが話題に。嵐のコンサートはチケットの高額転売が相次いでおり、本人確認に“顔認証”を用いることで、転売防止につながるのではと
安堵の声が続出したんです。今回の導入は、以降の嵐コンサートで実施する前の試験段階にあたると予測されていました」(ジャニーズに詳しい記者)
すでに他アーティストのコンサートでは、ももいろクローバーZなどが顔認証での入場を実施している。ももいろクローバーZの場合は、事前に顔写真を登録し、会場の入り口で係員がタブレット端末にて顔を撮影。写真が照合できれば入場可能となり、所要時間は10秒程度だとされている。一方、実際に嵐コンサートで顔認証を受けたファンの書き込みによれば、その手法はアナログかつ“大雑把な確認”だったという。
「受付で当選メールのQRコード見せると、事前登録した写真が係員の画面に表示されるという流れだったようで、顔認証は“目視”だったとか。本人確認の身分証明書の提示なども特に求められなかったようで、『まだまだアナログでした』といった報告が上がっています。“顔認証”という響きから、ついに高精度技術を導入するのかと期待が高まっていたため、思わぬ手法にファンも愕然としています」(同)
「事務所が本気になってくれたと思ったのに、顔認証が目視とは」「顔認証じゃなくて顔確認?」と、ファンからは落胆の声が上がっているだけに、転売対策としてはまだまだ改善の余地がありそうだ。今回のような“顔認証”方法とは異なる技術で、早いうちに本格的なシステムの導入が実現することを期待したい。